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八ヶ嶽岳麓文芸館

展示休止のご案内

令和5年10月21日まで、展示を一時休止します。ご不便をおかけいたします。

企画展「芭蕉の系譜 小平雪人新収蔵資料展」

会期 令和5年10月22日(日曜日)~令和6年2月25日(日曜日)

料金 通常入館料

施設紹介

八ヶ岳総合博物館内に併設されている八ヶ嶽岳麓文芸館は、平成12年10月に開館しました。昔に学び、文芸を尊び、今につながる館として、この郷土(岳麓)にゆかりのある今昔の歌人、俳人、文人たちの文化資料を展示・紹介しています。

展示風景

島木赤彦の六曲半双屏風について

屏風画像

故北澤敏郎先生(前八ヶ岳総合博物館専門委員(文芸))

大正4年(赤彦40歳)の暑中、高木の家にて竹内泰比呂氏の為に唐紙に歌を書く。歌は新刊の歌集『切火』の中から芒の歌と椿の歌を、10枚の全紙に書かれた。赤彦は「大分大きいな、こんな大きい字は書初めの書終りかも知れないよ。」と言われたという。うち5枚は竹内氏に、1枚は久保田健次氏に。
昭和8年7月、竹内氏の5枚は、今井平左衛門氏に渡り、同夫人野菊さんが所蔵する。屏風は1枚ずつに5面、残る1面は白地である。
屏風の価値については、日本中にこれ程の大物は無い。字も赤彦の最も油の乗り切った時ですばらしい。
野菊さんは、諏訪高女に入学してアララギに入会し赤彦・森山汀川に師事する。『少林集』『行雲』の歌集がある。また茶道華道の師匠、後に郷土史の研究もする。
今回御子息の久榮氏が茅野市に寄贈されたものである。

芒(すすき)の歌 五首

船を出でし心現(うつつ)なし真青なる芒の中に入りにけるかも
いとどしく青み静もる芒の中一人ぽつつり行きとどまらず
青々し芒の中に一匹の牛を追ひ越しはろかなる道
島すすきい行き寂しむ身ひとりのうしろに大き海光り見ゆ
芒の島あが乗りて来し一つ船けぶりを吐きて去るにかあるらし

島木赤彦

(注意)この屏風は不定期に展示されます。

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