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本日、令和7年第2回臨時会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
さて、我が国では超少子化、超高齢化が同時に進行し、人口減少が進むことで、社会構造が大きく変化しています。こうした中で、茅野市が生き残りを図るために第6次茅野市総合計画を昨年策定しました。そして、第6次総合計画を実現するために、行財政の構造改革を今、進めています。
市民自治に関わる「パートナーシップのまちづくり」の再起動もその中のひとつであります。私たちは「茅野市を変える。茅野市は変わる。茅野市が変わるのは今しかない。」そうした覚悟のもとに行財政改革を進めています。
こうした中、第6次総合計画のまちづくりの大きなコンセプトである「交流」につながる2つの最近の事例をご紹介させていただきます。
ひとつ目ですが、去る4月20日に、運動公園を主会場としてトヨタ ガズーレーシング ラリーチャレンジ2025 in 八ヶ岳茅野を開催いたしました。
この大会は、安全かつ手軽に楽しめる初心者向けのラリー競技の場であるとともに、子どもから大人まで「見て、応援して、体験して、みんなが楽しめる車の祭典」となっています。
茅野市は、2018年から開催地に加わることになりましたが、回数を重ね認知度や集客力が高まるとともに、内容もより一層成熟してきたと感じています。
当日は、ちょうど満開を迎えた桜のピンクと若葉の緑で彩られた運動公園を81台の色鮮やかなラリーカーが走り抜けていきました。また、トヨタグループが交通安全祈願のお寺として1970年に建立した蓼科山聖光寺を始めとした沿道のリエゾン応援スポットでは、市内外から駆け付けた多くの方々から選手に向けて温かな声援を送っていただきました。
総合体育館周辺では、Eモータースポーツや、はしご車の体験など、車の魅力をふんだんに取り入れた盛りだくさんのコンテンツに、親子連れを始め来場された多くの方々が、クルマへの興味を深めていました。
交流拠点CHINOの春を象徴するこの大会が、今年も桜とクルマ、そして全国各地からお越しいただいた約2万3千人の人々の笑顔とともに、大成功で無事に終えることができ、たいへん嬉しく感じています。
また、トヨタ自動車からは「行政や商工会議所、販売店が三位一体となり、まちぐるみで盛り上げてくれる地域はほかにはない。茅野での大会は全国のお手本になる」とたいへん光栄なお言葉をいただいたところです。
自動車メーカー各社との取引が活発な中小企業が集積する諏訪地域において、人々の交流や元気を生み出すとともに地域の産業発展につながるこうしたイベントを、トヨタグループとの信頼関係を深めながら継続して毎年開催できていることは、この地域にとってとても大きな価値があり、将来のまちづくりの発展に、必ずやつながる意義深いものであると確信をしているところであります。
二つ目ですが、5月2日から8日にかけて、姉妹都市提携35周年となるロングモント市を訪問してまいりました。
3月下旬にジョーン・ペグ市長らが茅野市を訪問し、両市の子どもたちによるジョイントコンサートを始めとした心あたたかな交流を行いましたが、今回の渡米を通じてロングモント市との関係がより一層深まるたいへんよい機会となりました。
また、ロングモント市では、茅野市の「のらざあ」と同じシステムのオンデマンド交通が運行されているという偶然もあり、意見交換をしてまいりました。加えて、ロングモント市議会を見学し、現地の議会運営の手法についても学んでまいりました。
ということで、今ご紹介した2つの事例はどちらも、これまで茅野市が長い時間をかけてじっくりと温め続けてきた交流の賜物であると捉えています。
そこで生まれ、育まれてきた信頼関係や固い絆はまさに茅野市の強みです。これから先、この強みにさらに磨きをかけていくことで、全国、そして世界に向けて茅野市の存在感を高め、第6次総合計画が目指す「たくましく やさしい しなやかな交流拠点CHINO」の実現に向けたまちづくりに勢いをつけていきたいと考えております。
さて、本日ご提案申し上げます案件は、人事案件1件でございます。
議案第40号は、茅野市監査委員選任の同意を求めることについてであります。
以上1件につきまして、よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げまして、開会の挨拶とさせていただきます。
茅野市長 今井 敦