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令和2年茅野市議会3月定例会招集挨拶

 本日、3月定例会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

 今年の冬は、例年になく過ごしやすい日が多いと感じます。気象庁の発表では、日本海を中心に記録的に降水量が少なく、全国的にみても1961年の統計開始以降、降水量が1月で最も少ない値となりました。気温も非常に高く、東・西日本では気温の統計がある1946年以降、1月の平均気温が最も高温となりました。
 八ヶ岳の装いも薄化粧で、諏訪湖も「明けの湖(あけのうみ)」のまま、今季を送ることになりそうであります。

 さて、中国湖北省武漢市において、昨年12月以降、新型コロナウイルスに関連した感染症の発生が報告され、中国を中心に、世界各国から発生が報告されています。
 茅野市におきましては、1月31日に新型コロナウイルス対策会議を開き、国や県の動向を注視し、情報収集に努めるとともに、ホームページなどで感染予防対策や県保健福祉事務所の相談窓口の案内や市の窓口業務のマスク着用などについて確認をいたしました。今後も状況に応じて、市民の皆様、また茅野市を訪れる方々へ適切な対応をしてまいります。

 さて、新年度当初の策定を目指している次期地域創生総合戦略につきましては、現在、有識者会議におきまして計画案の策定を進めております。
 基本的な考え方としまして、目指すべきまちの姿は、茅野市が将来にわたって持続可能なまちであるために、特に15歳から45歳くらいの茅野市のまちづくりの力になっていただける方々を幅広く若者と捉え、「若者に選ばれるまち」の実現を目指したいと考えています。
 人口減少や大都市への若者の流出は、産業、生活サービス、地域コミュニティなど、まち全体の活力の低下をもたらします。
 そうしたことを踏まえ、有識者会議の意見や協議により、茅野市を知り訪れ、茅野市に通い、茅野市に移り住む、人の流れを意識し、持続可能なまちづくりの実現に向け、SDGsを意識した施策を策定案に盛り込みたいと考えています。

 政府は、2月4日の閣議で、AIやビックデータなどの先進技術を活用したまちづくりを目指す「スーパーシティ」構想の実現に向けた国家戦略特区法改正案を決定し、国会に再提出をいたしました。
 車の自動運転やキャッシュレス化、遠隔教育・医療といった複数の分野にわたるサービスを包括的に提供できる社会を構築し、最先端のサービスを導入したまちづくりの実現を目指してしています。これは、少子高齢化や人口減少をはじめとした地域の課題解決、市民生活の利便性の向上を狙いとしています。
 IoTやAI、ビックデータ、第4次産業革命の大きな変化の中で、茅野市といたしましてもデジタル時代に遅れないように、10年後、20年後を見据えた取組の準備をしてまいります。

 さて、新年度の当初予算について、ご説明をさせていただきます。
 令和2年度の予算編成に当たりましては、3つの基本的な方針により編成をいたしました。茅野駅西口
 1として「重点テーマの推進」では、「関係人口、交流人口の増加」、「観光都市茅野の玄関口である茅野駅の周辺整備」、「暮らしやすい環境を整備するためのAIやIoT技術を活かしたまちづくり」を展開する事業については、将来を見据えたスピード感のある取組を念頭におく。
 2として「財政の健全性の維持」では、基金の取り崩しに恒常的に頼らない、歳入規模に見合った歳出構造に向け、引き続き基礎的経費を圧縮する。
 3として「事業の選択と集中」では、新規・拡充事業は、喫緊に必要な投資には重点配分を行うが、中長期的な視点で、事業の着手時期や複数年化など、これまで以上に精査をし、既存事業は、必要性、有効性、効率性等の視点から、事業の根幹にまで踏み込んだ見直しを行う。
 以上の方針に基づきまして、令和2年度は、財政規律に意を配るとともに、第5次総合計画の着実な推進と将来を見据えた新規事業にも積極的に取り組み、若者に選ばれるまちを目指すための「未来への一手」となる予算といたしました。

 一般会計予算の総額は、254億6000万円で、前年度に比べて、4000万円、率にして0.2%の増加であります。公立諏訪東京理科大学の地方交付税参入分及び臨時財政対策債分を除く実質的の予算額は、236億5400万円で、前年度に比べて9082万円、率にして0.4%の減少であります。
 一般会計と特別会計を合わせました全会計の予算総額は、401億4365万円であります。これは、前年度に比べて5億7484万円、率にして1.5%の増加であります。
 一般会計の歳出予算の主な内容につきまして、第5次茅野市総合計画の基本政策と政策横断プロジェクトごとに、ご説明させていただきます。

 保健・医療・福祉としましては、包括的支援体制整備による医療、福祉、行政三位一体のまちづくりの推進など、「人にやさしくお互いに支えあうまち、住んでてよかった茅野市」を目指します。
 子育て・教育・文化としましては、子ども家庭総合支援拠点「育ちあいちの」による相談支援体制の充実、茅野市保育園管理計画に基づく保育所の整備と永明小中学校建設事業の推進など、次世代を担う子どもたちの「生きる力」を育みます。
 環境・市民生活としましては、マイナンバーセンターの開設によるマイナンバーカードの普及促進、広域ごみ処理施設の整備など、安全で安心な市民生活の確保に取り組みます。
 産業経済としましては、農業の担い手の育成と支援、企業の労務環境改善と労働力確保、企業立地支援、ちの観光まちづくり推進機構の支援と連携を通じた誘客促進など、活力と活気あふれるまちづくりを目指します。
 都市基盤としましては、茅野駅西口駅前広場周辺整備、永明小中周辺整備と本町地区まちづくりの推進、白樺湖再生のためのまち並み環境整備、小江川等の雨水浸水対策など、都市基盤全般を考慮した持続可能なまちづくりを目指します。
 行政経営としましては、公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画の策定、交流人口・関係人口の創出、地域経済や市民活動の活性化を図るツールの一つとしての「地域ポイント制」の仕組みづくりの検討、RPAの活用に向けた検討など、ヒト・モノ・カネ・情報を最大限に活かした持続可能な行政経営を進めてまいります。

 政策横断プロジェクトの重点取組では、地域創生としましては、公立諏訪東京理科大学の運営支援と連携、市民等がインターネットを通じた情報発信を通じた情報発信を行うためのシステム基盤の更なる提供、交流人口・関係人口の創出、地域経済や市民活動の活性化を図るツールの一つとしての「地域ポイント制」の仕組みづくりの検討、茅野駅西口駅前広場周辺整備の推進、子どもたちが豊かな生き方を身に着けていくための多様な学びの創造などに取り組みます。

 地域防災としましては、消防団活動支援の充実、防災情報システムの構築に取り組みます。

 縄文プロジェクトとしましては、八ヶ岳JOMONライフフェスティバルを通じた「日本遺産」のPRに取り組みます。

 多文化共生・国際交流としましては、ロングモント市との交流事業の実施、中学校台湾交流事業の充実に取り組みます。

 情報化としましては、小中学校ICT教育の推進、茅野市公式ホームページ、ビーナネットChinoからの情報発信に取り組みます。

 次に、歳入の主な内容です。
 市税は、消費税率の改定に伴う法人税割の税率変更により法人市民税が減額となりましたが、固定資産税と都市計画税の家屋分の増額により、総額では、前年度と比較して0.8%増の85億6000万円を見込みました。
 法人事業税交付金は、法人住民税の減収補てん措置として新設された交付金で、4200万円を計上しました。
 地方消費税交付金は、長野県の見込みを基に算出し、前年度と比較して10.2%増の12億7800万円を計上いたしました。
 地方交付税は、地方財政計画を基に算定し、公立諏訪東京理科大学関係分のうち2億8400万円を臨時財政対策債に振替え、前年度と比較して5.3%増の57億9000万円を計上いたしました。
 寄附金は、ふるさと茅野市応援寄附金などの減により、前年度と比較して48.9%減の1億502万円を計上いたしました。
 繰入金は、土地開発基金繰入金の皆増及び財政調整基金繰入金の増により、前年度と比較して23.8%増の6億8918万9千円を計上いたしました。
 市債は、保育所改修事業債、臨時財政対策債などの減により、前年度と比較して11.0%減の22億5320万円を見込んだところであります。

 さて、本日、ご提案申し上げます案件は、全部で20件であります。その内訳は、

  • 人事案件    1件、
  • 条例案件    7件、
  • 予算案件   11件、
  • 報告案件    1件 であります。

 まず、人事案件ですが、
 議案第1号は、財産区管理委員選任の同意を求めることについて、お願いするものであります。

 次に、条例案件ですが、
 議案第2号は、行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律の一部改正に伴い、関係規定を整備するため、茅野市固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例について、お願いするものであります。
 議案第3号は、茅野市土地開発基金の額を減額するため、茅野市土地開発基金の設置、管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例について、お願いするものであります。
 議案第4号は、茅野市森林環境譲与税基金を設置するため、茅野市森林環境譲与税基金の設置、管理及び処分に関する条例について、お願いするものであります。
 議案第5号は、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準の一部を改正する内閣府令の訂正に伴い、関係規定を整備するため、茅野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について、お願いするものであります。
 議案第6号は、刑事施設に拘禁された者等に対する国民健康保険税額の減免に係る規定を整備するため、茅野市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について、お願いするものであります。
 議案第7号は、発電に係る流水占用料を定めるため、茅野市道路河川等公共物管理条例の一部を改正する条例について、お願いするものであります。
 議案第8号は、整備の終了する公園を都市公園として位置付けるため、茅野市都市公園条例の一部を改正する条例について、お願いするものであります。

 次に、予算案件ですが、
 議案第9号は、令和元年度茅野市一般会計補正予算第5号について、お願いするものであります。
 今回の補正額は、7848万6千円を増額して、歳入歳出予算の総額をそれぞれ261億5053万7千円とするものであります。あわせて繰越明許費、債務負担行為の補正、地方債の補正について、お願いするものであります。
 歳出の主なものとしまして、県営土地改良事業費(大河原堰地区)、森林整備事業費、橋梁修繕事業費、小学校及び中学校情報教育推進費、総務管理費人件費などにつきましては増額補正をお願いし、道路橋梁新設改良費、ふるさと茅野市応援寄附金事業費などにつきましては決算見込みに基づく減額補正お願いするものであります。
 繰越明許費では、幹線道路整備事業費(2級8号線)、高部・安国寺地区歴史環境整備事業費、小学校及び中学校情報教育推進費など、計16件をお願いするものあります。
 債務負担行為の補正では、高齢者福祉センター塩壺の湯管理運営業務委託事業、温泉施設管理運営業務委託事業、市民館管理運営委託事業など、6件をお願いするものであります。
 地方債の補正では、小学校及び中学校情報教育推進事業債の追加、県営土地改良事業債及び橋梁修繕事業債の増額と舗装修繕事業債及び幹線道路整備事業債の減額に伴う変更の6件をお願いするものであります。
 議案第10号は、令和元年度茅野市国民健康保険特別会計補正予算第2号について、一般被保険者療養給付費、一般被保険者高額療養費などの増額補正をお願いするものであります。

 議案第11号は、令和2年度茅野市一般会計予算について、お願いするものであります。概要につきましては、先ほど申し上げましたので省かせていただきます。

 その他、議案第12号は、令和2年度茅野市国民健康保険特別会計予算について、
 議案第13号は、令和2年度茅野市後期高齢者医療特別会計予算について、
 議案第14号は、令和2年度茅野市国民健康保険診療所特別会計予算について、
 議案第15号は、令和2年度茅野市水道事業会計予算について、
 議案第16号は令和2年度茅野市下水道事業会計予算について、それぞれお願いするものであります。

 また、議案第17号から議案第19号までは、米沢鋳物師屋、豊平下菅沢、泉野大日影、それぞれの財産区特別会計の令和2年度予算について、お願いするものであります。

 最後に、報告案件であります。
 報告第1号は、損害賠償の専決処分のご報告をさせていただくものであります。
 以上、議案の概要を申し上げました。詳細につきましては、部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議をお願いいたします。

 最後に、市民の皆様、議員各位のご理解とご支援をお願い申し上げまして、開会の挨拶とさせていただきます。

茅野市長 今井 敦

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