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令和元年茅野市議会9月定例会招集挨拶

 本日、9月定例会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

 8月も下旬になると日が少しずつ短くなるのを感じるとともに、朝夕のすがすがしい涼風に、少しずつ秋の気配を感じるところであります。

 さて、本年度は、平成27年に策定した「茅野市地域創生総合戦略」の最終年となります。現在、その取組の検証を行うとともに次期計画、第2次総合戦略の策定に向け準備を始めているところであります。第2次総合戦略では、「人が行き交うまち」、「便利なまち」、「活力のあるまち」、「安全・安心なまち」、「産業が生まれるまち」といった視点から、AIやIoTなどの技術を活かして地域課題の解決を図り、暮らしやすいまちの実現を目指していきたいと考えています。

 さて、これまで茅野市は財政構造改革により、平成28年度から基金の取り崩しに頼らない収支均衡予算を調整して参りました。
 しかし、人口減少などによる大幅な財源の増加が見込めない中で、社会保障費の増加や公共施設の老朽化の進行により、今後、極めて厳しい財政運営を強いられることが予想されています。
 こうした財政状況を踏まえ、現在、公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設の「安全・安心の確保」「長寿命化の推進」「施設総量の縮減」を図り、次世代に健全な状態で引き継いでいくための最適化への取組を進めています。
 また、全ての事務事業の棚卸しによる業務の必要性、有効性、効率性、民間活力の活用の可能性等について検証を行っています。そして、その結果を来年度以降の予算に反映させて参ります。

 一方で、国においては、令和2年度予算の概算要求に当たって、安倍内閣の歳出改革の取組を強化するとともに施策の優先順位を洗い直し、無駄を徹底して排除しつつ、予算の中身を大胆に重点化するとしています。社会保障関係経費は自然増分を5300億円程度の加算を見込み、新しい日本のための優先課題推進枠を設け、消費税率引上げに伴う景気対策などは別枠で扱うとされています。また、地方交付税交付金等については、16兆円程度を見込み、「新経済・財政再生計画」との整合性に留意しつつ要求することとしています。
 地方財政については、一般財源総額で2018年度地方財政計画の水準を下回らないように、実質的に同水準を確保するとの方針が示されています。

 これらを踏まえ、茅野市では、令和2年度予算編成方針を決定し、新年度予算編成に入ったところであります。新体制での初めての予算編成となりますが、重点テーマを設定し、財政の健全性の維持、事業の選択と集中に留意し、予算編成を進めて参ります。

 さて、この9月議会は、いわゆる決算議会であります。平成30年度の茅野市の決算状況について申し上げます。
 一般会計につきましては、歳入決算額で251億4114万円、前年度と比較しまして18億653万円、7.74%の増となり、歳出決算額では242億9064万円、前年度と比較して19億5431万円、8.75%の増となりました。
 歳入歳出差引額では8億5050万円、実質収支額では7億7200万円の黒字決算となりました。また、一般会計以外の全ての特別会計におきましても黒字決算となりました。
 一般会計の歳入歳出決算額が、ともに増となった要因といたしましては、諏訪広域公立大学事務組合負担金や保育園改修事業費が増加したことなどによるものです。
 歳入の主なものの状況を申し上げますと、基幹収入となる市税につきましては、85億7742万円の収入となりました。これは前年度との比較では、個人市民税が4886万円の増、法人市民税が4126万円の増により、市税全体で8109万円、率にして0.95%の増加となりました。地方交付税は、公立諏訪東京理科大学関係分の皆増等に伴い、前年度と比較して12億8434万円、29.58%増の56億2667万円となりました。
 その他歳入の主なものとして、地方消費税交付金が、前年度と比較して4598万円、4.32%増の11億1134万円となりました。国庫支出金は、障害者福祉費国庫負担金、子どものための教育・保育給付費国庫負担金が増加した一方、地方創生拠点整備交付金、臨時福祉給付金(経済対策分)給付事業費補助金の皆減、道路橋梁新設改良費交付金の減などにより、前年度と比較して2億9233万円、13.89%減の18億1243万円となりました。寄附金は、ふるさと茅野市応援寄附金の減などにより、前年度と比較して1億1249万円、40.58%減の1億6470万円となりました。
 また、市債は、一般道路等整備事業債、都市計画道路整備事業債は減少しましたが、臨時財政対策債、北山・小泉保育園改修事業債が増加したことなどにより、前年度と比較して6億6120万円、率にして37.2%増の24億3850万円となりました。 

 次に、歳出についてですが、諏訪地域における知の拠点としての役割を担う「公立諏訪東京理科大学」が開学をいたしました。また、観光を基軸として、地域資源を活用して観光まちづくりを展開する「一般社団法人ちの観光まちづくり推進機構」が設立をいたしました。そして、第5次茅野市総合計画による新たなまちづくりを実践、実行いたしました。
 主な事業としまして、ハード面では北山保育園・小泉保育園の大規模改修事業、永明小学校・中学校建設に向けた検討、テニスコートなど運動公園施設の改修事業、蓼科湖周辺整備など観光施設整備事業、7月豪雨や台風24号の災害復旧事業などを進めたところであります。
 ソフト面では、市制施行60周年記念事業、こども・家庭総合支援拠点「育ちあいちの」の設置による相談体制の充実、農業担い手育成支援事業補助金・製造業労務環境改善設備投資促進補助金の創設、ICT教育環境の充実など、きめ細やかな事業を進めたところであります。

 さて、本日、ご提案申し上げます案件は、全部で23件であります。その内訳は、

  • 事件決議案件    1件
  • 人事案件      1件
  • 条例案件      6件
  • 予算案件      2件
  • 決算案件      9件
  • 諮問案件      1件
  • 報告案件      3件  であります。

 まず、事件決議案件ですが、議案第12号は、市道路線の認定についてお願いするものであります。

 次に、人事案件ですが、議案第13号は、茅野市教育委員会委員任命の同意を求めることについてお願いするものであります。

 次に、条例案件を6件お願いするものであります。
 議案第14号は、茅野市個人情報保護条例の一部を改正する条例についてお願いするものであります。
 議案第15号は、茅野市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例についてお願いするものであります。
 議案第16号は、茅野市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例についてお願いするものであります。
 議案第17号は、茅野市生活環境保全条例の一部を改正する条例についてお願いするものであります。
 議案第18号は、茅野市子どものための教育・保育給付に関する利用者負担額を定める条例等の一部を改正する条例についてお願いするものであります。
 議案第19号は、茅野市水道事業給水条例等の一部を改正する条例についてお願いするものであります。

 次に、予算案件ですが、議案第20号は、令和元年度茅野市一般会計補正予算第2号についてであります。
 歳出の主なものといたしましては、公立諏訪東京理科大学関連事業費では、学生数が当初の見込みよりも増となったことによる公立諏訪東京理科大学に係る基準財政需要額の増に伴う諏訪広域公立大学事務組合負担金の補正増。
 地域医療介護総合確保基金事業費では、介護事業者が県の「地域医療介護総合確保基金事業補助金」を活用して行う事業に係る補助金の補正増。
 私立保育園等支援事業費及び私立幼稚園支援事業費では、幼児教育の無償化に伴う私立保育園等及び新制度未移行の私立幼稚園への負担金、補助金の補正増。
 保育所費の人件費及び保育所運営費、延長保育事業費では、幼児教育の無償化に伴う財源振替。
 その他に、税務事務費、戸籍住民基本台帳事務諸経費、湿田対策事業費、観光施設整備事業費、道路・河川維持修繕事業費、青少年自然の森管理運営費の増額補正により、歳入歳出予算にそれぞれ1億2098万3千円を追加して、歳入歳出予算の総額を257億3347万4千円とするものであります。

 議案第21号は、令和元年度茅野市後期高齢者医療特別会計補正予算第1号について、後期高齢者医療広域連合納付金の増額補正をお願いするものであります。

 続いて決算案件でありますが、議案第22号は、平成30年度茅野市一般会計歳入歳出決算の認定については、先ほどその概要につきまして申し上げました。
 議案第23号と議案第24号は、平成30年度の茅野市特別会計の歳入歳出決算の認定について、それぞれお願いするものであります。
 議案第25号から議案第27号までは、平成30年度の茅野市公営企業会計の決算の認定及び剰余金の処分について、それぞれお願いするものであります。
 議案第28号から議案第30号までは、平成30年度の茅野市財産区特別会計の歳入歳出決算の認定について、それぞれお願いするものであります。

 次に、諮問案件でありますが、諮問第1号は、人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて、であります。

 次に、報告案件でありますが、報告第7号は、茅野市債権管理条例の規定に基づき、債権放棄のご報告をさせていただくものであります。
 報告第8号は、平成30年度決算に基づく財政の健全化判断比率と公営企業会計の健全化を判断する資金不足比率について、ご報告をさせていただくものであります。
 報告第9号は、株式会社ベルビアの経営状況について、ご報告をさせていただくものであります。 

 以上、議案の概要を申し上げました。詳細につきましては、部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議をお願いいたします。

 最後に、市民の皆様、議員各位のご理解とご支援をお願い申し上げまして、開会の挨拶とさせていただきます。

 

茅野市長 今井 敦

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