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令和5年茅野市議会9月定例会招集挨拶

​本日、9月定例会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

 

7月22日に梅雨が明け、連日、暑い日が続いています。

夏休みシーズンに入り、高原の涼しさを求める観光客の順調な入り込みがあり、白樺や蓼科といった観光地はもちろん、市街地のスーパーマーケットでも非常に多くの県外ナンバーの車を見かけました。

また、お盆に入り、特急あずさが茅野駅に到着すると、多くの帰省客が降り立ち、それを迎えるおじいちゃんやおばあちゃんの姿が、改札口や駅のロータリーにあふれていました。

4年前までは当たり前のように見られた光景が、とても新鮮に映り、不思議な感覚に捉われたところであります。

 

8月5日には、4年ぶりに茅野どんばんが開催され、久しぶりの茅野どんばんを楽しむ市民の笑顔が会場に溢れました。

15日には、諏訪湖花火大会が4年ぶりに通常開催され、県内外から本当に多くの観光客が諏訪地域を訪れました。

茅野どんばん開会式 市長挨拶

ニュースでは、「4年ぶり」という言葉を聞かない日がないくらい、コロナ禍で失われた3年間を取り戻すかのようなイベントやお祭の報道を耳にします。

あらゆる場面においてコロナ禍前の状況に戻ることは、簡単ではありませんが、市民の皆さんの安全、安心を確保しつつ、まちに以前の活気を取り戻すべく、様々な取組を推進してまいりたいと考えております。

茅野どんばん神輿

茅野どんばんフィナーレ

さて、この9月議会は、いわゆる決算議会であります。令和4年度の茅野市の決算状況について申し上げます。

 

一般会計につきましては、歳入決算額で309億988万円、前年度と比較いたしまして8億7,174万円、2.9%の増となりました。

歳出決算額では、291億280万円、前年度と比較して7億4,304万円、2.62%の増となりました。

歳入歳出差引額では、18億707万円、令和5年度へ繰り越した財源を除いた実質収支額では、17億769万円の黒字決算となりました。

また、一般会計以外の全ての特別会計におきましても黒字決算となりました。

 

歳入の主なものの状況を申し上げます。

基幹収入となる市税につきましては、地域の基幹産業である製造業を中心に収益が上向いたことなどに伴い、個人市民税が9.3%増加するなど、市税全体では、91億6,338万円の収入となり、前年度と比較して、8億629万円、率にして9.65%の増加となりました。

地方交付税は、前年度と比較して2億5,909万円、3.49%減の71億6,912万円となりました。

その他歳入の主なものとして、国庫支出金が、永明小中学校建設事業に伴う都市構造再編集中支援事業交付金の増などにより、前年度と比較して19.26%増の53億8,162万円、市債が、永明小中学校建設関係事業債や臨時財政対策債の減などにより、前年度と比較して48.5%減の12億1,760万円となりました。

 

次に、歳出について申し上げます。

主な事業といたしまして、ハード面では、永明小中学校建設事業とそれに伴う周辺整備事業、道路整備及び舗装修繕事業、陸上競技場第3種公認更新改修工事、道路橋梁や河川、農業施設の災害復旧事業などを実施いたしました。

ソフト面では、都市OS構築事業、ヘルスケアデータ連携基盤及びサービスモデル構築事業、新地域公共交通事業などを進めるとともに、物価高騰や新型コロナウイルス対策として、臨時特別給付金支給事業や価格高騰緊急支援給付金支給事業、新型コロナウイルスワクチン接種事業などを実施いたしました。

 

なお、令和4年度決算に基づく茅野市の健全化判断比率と資金不足比率につきましては、後ほど報告案件としてご説明させていただきますが、いずれも早期健全化指標を下回っております。

また、令和4年度当初予算では、財政調整基金を2億円繰り入れることとしておりましたが、財政調整基金を取り崩すことなく決算を打つことができ、財政調整基金と減債基金、両基金の残高は、合わせて35億円を確保することができました。

 

一方で、人件費や扶助費、公債費といった義務的性格の経常経費に、市税や交付税といった一般財源がどの程度充当されているかを見ることで、自治体の財政構造の弾力性を測定する経常収支比率につきましては、令和4年度決算で、92.0%となりました。

この数値が高ければ高いほど、自治体が自由に使えるお金が少ない、財政構造が硬直化しているということになります。

令和3年度決算(87.3%)と比較すると、4.7ポイント、数値は悪化したところであります。

 

このように、健全化判断比率や資金不足比率といった数値上では、茅野市の財政は、大きな問題はないと言えますが、経常的にかかる経費は、今後も伸び続け、財政の硬直化の進展が想定されます。

このことに加え、老朽化が進む公共施設の改修といった要因も考慮すると、決して安心できる状況ではないと言えます。

 

茅野市がこれからも持続可能な自治体であり続けるため、行政運営や財政運営の仕組みを転換していく行財政改革の取組を、市民の皆さんとともに進めていきたいと考えております。

 

さて、本日、ご提案申し上げます案件は、全部で29件であります。

その内訳は、事件決議案件7件、人事案件1件、条例案件5件、予算案件2件、決算案件9件、諮問案件1件、報告案件4件であります。

まず、事件決議案件ですが、議案第42号及び第43号は、令和3年度永明小中学校校舎建設建築主体工事及び電気設備工事の変更請負契約についてお願いするものであります。

議案第44号は、市道路線の認定について、議案第45号は、市道路線の廃止について、それぞれお願いするものであります。

議案第46号から第48号は、令和6年3月31日をもって、白樺湖下水道組合を解散することに伴う組合規約の変更、事務委託に関する規約などについてお願いするものであります。

 

次に、人事案件ですが、議案第49号は、茅野市教育委員会委員任命の同意を求めることについて、お願いするものであります。

 

次に、条例案件ですが、議案第50号は、茅野市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部改正について、議案第51号は、茅野市手数料徴収条例の一部改正について、議案第52号は、茅野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例 及び 茅野市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について、議案第53号は、茅野市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について、議案第54号は、茅野市空家等対策協議会条例の一部改正について、それぞれお願いするものであります。

 

次に、予算案件ですが、議案第55号は、令和5年度茅野市一般会計補正予算第5号についてであります。

歳出の主なものといたしまして、ホームページ管理運営費では、令和6年6月末で使用期限を迎える現行ホームページをリニューアルするための委託料の補正増、新地域公共交通事業費では、「のらざあ」の車両に車内モニターを設置し、障害者や高齢者の利用環境の改善等を図るための補助金の補正増、商店街等活性化事業費では、物価高騰等により影響を受けている生活者を支援するため、1,000円の買い物に対し、次回から使える300円分のクーポンを配布する消費喚起事業「まちの300クーポン事業」に対する補助金の補正増、電気やガスといったエネルギー価格の高騰や、食品の価格高騰の影響を受けている、温泉施設や市民館など市内公共施設の指定管理者と市内の私立認定こども園などに対する補助金及び負担金の補正増、その他、交流人口や関係人口の創出に向けた情報発信イベントの実施のための委託料の補正増や、市内保育所等において使用済みのおむつを保管するゴミ箱を購入するための補正増など、全部で27の事業において補正、財源振替を行い、歳入歳出予算のそれぞれに5億2,739万3千円を追加して、歳入歳出予算の総額を、356億2,225万2千円とするとともに、繰越明許費1件、債務負担行為補正1件、地方債補正1件をお願いするものであります。

議案第56号は、令和5年度茅野市後期高齢者医療特別会計補正予算第1号について、後期高齢者医療広域連合保険料納付金の補正増をお願いするものであります。

 

続いて決算案件でありますが、議案第57号、令和4年度茅野市一般会計歳入歳出決算の認定につきましては、先ほどその概要につきまして申し上げました。

議案第58号と議案第59号は、令和4年度の茅野市特別会計の歳入歳出決算の認定について、議案第60号から議案第62号までは、令和4年度の茅野市公営企業会計の決算の認定及び剰余金の処分について、議案第63号から議案第65号までは、令和4年度の茅野市財産区特別会計の歳入歳出決算の認定について、それぞれお願いするものであります。

 

次に、諮問案件でありますが、諮問第1号は、人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて、であります。

 

次に、報告案件でありますが、報告第7号は、損害賠償の専決処分のご報告をさせていただくものであります。

報告第8号は、茅野市債権管理条例の規定に基づき、債権放棄についてご報告させていただくものであります。

報告第9号は、令和4年度決算に基づく財政の健全化判断比率と公営企業会計の健全化を判断する資金不足比率についてご報告させていただくものであります。

報告第10号は、株式会社ベルビアの経営状況について、ご報告させていただくものであります。

 

以上、議案の概要を申し上げました。詳細につきましては、この後、部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議をお願いいたします。

 

最後に、市民の皆様、議員各位のご理解とご支援をお願い申し上げまして、開会のご挨拶とさせていただきます。

茅野市長 今井 敦

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