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令和4年茅野市議会12月定例会招集挨拶

本日、12月定例会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

 

11月23日、茅野市国際スケートセンター「NAO ice OVAL」のオープニングセレモニーに、小平奈緒さんにご参加いただきました。

講演する小平奈緒さん

「未来につなぐスケートの輪 on NAO ice OVAL」と銘打ち、まず、テントハウスの中で、奈緒さんがスケートへの思いを語り、来場した子どもたちからの質問に丁寧に答える時間が取られました。

あいにくの天気で子ども達と一緒にリンクを滑ることは叶いませんでしたが、子ども達と一緒にじゃんけんをしたり、ゲームをしたりしている奈緒さんの笑顔がとても印象に残りました。

子どもたちと触れ合う小平奈緒さん

子どもたちからの質問に真剣なまなざしで答え、子どもたちに自らの経験や技術を惜しみなく伝える姿からは、一つのスポーツとしてスケートを楽しみ、その楽しさを未来へ繋いでいくという意思が感じられました。

奈緒さんは、2歳の冬、初めてスケート靴を履いて、国際スケートセンターのリンクに立って以来、「どうしたらもっと早く滑れるのか。」このことを追い求めて、34年にも及ぶ競技人生を歩んでまいりました。

その間、4大会連続のオリンピック出場、平昌オリンピックにおける500メートルでの金メダル、1,000メートルでの銀メダル獲得を始めとして、ワールドカップ通算34勝、1,000メートルでの世界記録更新など、数々の輝かしい成績をおさめてまいりました。

その一方で、メダルなしに終わったソチオリンピックの後には、単身でオランダに留学し、修行を重ねるなど、試練の時間を過ごして、自らを高めてきたのではないかと想像するところであります。

 

平昌オリンピックの後、茅野市で行われた祝賀パレードで、市民の呼びかけに応える奈緒さんの笑顔が今でも目に焼き付いております。

多分、奈緒さんの笑顔の裏には、私たちには想像もできないほどの苦悩や努力があったのではないでしょうか。

スケートという競技をとおして、小平奈緒という一人の人間の生き方は、市民はもちろん、我が国や世界の人々に感動と希望を与えてきたと考えております。

 

去る10月23日、彼女の競技人生を締めくくる全日本距離別選手権では、持てる力を出し切って、500メートル優勝という最高の結果を残した後に、「私の歩みはまだ止まらない。ただスケートリンクというフィールドを越えたところに飛び出していく。たくさん失敗して、できないこともできるようにチャレンジして、歩みを進めていきたい。」と記者会見で語りました。

私たちは、これからの彼女のチャレンジ、歩みを見守り、応援していきたいと考えております。

小平奈緒さんラストレースの様子

 

さて、10月3日の北山地区から始まった今年度のまちづくり懇談会は、11月24日に行われた金沢地区まで、全11回開催し、延べ303人の方々にご参加いただきました。

まちづくり懇談会の様子

今年度は、「市長と語ろう!茅野市の今と未来をより良くするために」をテーマとし、行政側から何か決まった項目を投げかけるのではなく、それぞれの地区で抱える課題などを出していただく形をとらせていただきました。

参加者が車座形式になり、ある意味自由に発言できるようにしましたところ、これまでのまちづくり懇談会にはない、とても新鮮な意見交換ができたのではないか、と思っております。

例えば、区の回覧や配りものを電子化したり、区内放送をラインで届けたりしたらどうか、といった区行政のDX化にとても期待するような発言もありました。

 

また、多くの地区で話題に上がったのが、役員のなり手不足と、可燃ごみステーションの運営上の課題であります。

役員のなり手不足につきましては、これまでもパートナーシップのまちづくり推進会議や地区コミュニティ運営協議会会長連絡会などにおいても話題となり、そういった課題があることは共有しておりました。

可燃ごみステーションにつきましては、一部の利用者のモラルの欠如により、環境自治会の皆さんに多大な苦労をおかけしているという実態を、改めて把握することができました。

可燃ごみの袋の中に、瓶や缶が入っていると、そのごみ袋は収集されません。

環境自治会の役員が分別をして、処理をしてくれています。

こういったことから、環境自治会の役を担うことが負担となり、結果として区役員のなり手不足につながっていくという、負のスパイラルに陥(おちい)っているとも考えられます。

 

可燃ごみステーションは、現在、区や自治会で設置、管理を行い、管理のために必要な経費として市から負担金を交付しております。

まずは、ごみ分別のモラルを高めるために、何ができるのかを検討し、対策を講じていく必要があります。

それでも問題が解決されないようであれば、設置主体が区や自治会のままで良いのか、管理を委託することは考えられないか、といった、ステーションのあり方の根本的な見直しも必要になってくるのではないかと、考えているところであります。

ただし、このことは、入区問題とも関係することになりますので、十分な検討を要すると考えております。

区や自治会の運営については、人口構造の変化や住民の意識の変化に対応した、新しい考え方や運営方法を取り入れていく必要があるのではないかと感じております。

行政としても、このような課題を正面から受け止め、市民の皆さんと一緒に知恵を絞っていければと考えております。

まちづくり懇談会での市長

 

さて、本日、ご提案申し上げます案件は、全部で18件であります。

その内訳は、事件決議案件3件、条例案件10件、予算案件4件、報告案件1件 であります。

 

まず、事件決議案件ですが、

議案第61号は、行政財産の無償貸付について、

第62号は、諏訪中央病院組合規約の一部変更について、

第63号は、茅野市寿和寮の指定管理者の指定について、それぞれお願いするものであります。

 

次に、条例案件ですが、

議案第64号は、茅野市議会議員及び茅野市長の選挙における選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例等の一部を改正する条例について、

第65号は、茅野市個人情報の保護に関する法律施行条例について、第66号は、茅野市情報公開・個人情報保護審査会条例について、

第67号は、茅野市情報公開条例の一部を改正する条例について、

第68号は、茅野市地区コミュニティセンター条例の一部を改正する条例について、

第69号は、茅野市職員の定年等に関する条例の一部を改正する条例について、

第70号は、地方公務員法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例について、

第71号は、茅野市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について、

第72号は、茅野市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例について、

第73号は、茅野市国民健康保険診療所条例等を廃止する条例について、それぞれお願いするものであります。

 

次に、予算案件ですが、

議案第74号は、令和4年度茅野市一般会計補正予算第7号についてであります。

歳出の主なものといたしましては、

公立諏訪東京理科大学関連事業費では、当初の見込みよりも学生数が増えたことなどに伴う、諏訪広域公立大学事務組合への負担金の補正増、

ふるさと茅野市応援寄附金事業費では、ふるさと納税が当初の見込みより増えることが見込まれることに伴う、返礼品やシステム使用料などの補正増、

制度融資あっせん等事業費では、新型コロナウイルス感染症の拡大により制度融資の利用件数が増えたことに伴う制度融資保証料の補正増、

小学校施設整備費では、米沢小学校と金沢小学校の照明のLED化改修工事実施に伴う、工事請負費などの補正増、

その他に、エネルギー価格の高騰に伴う電気料・燃料費の補正や人事異動などに伴う人件費補正など、全部で44の事業について補正を行い、歳入歳出予算のそれぞれに6億3,914万6千円を追加して、歳入歳出予算の総額を、306億5,919万円とするとともに、繰越明許費補正3件、債務負担行為補正7件、地方債補正5件をお願いするものであります。

 

議案第75号は、令和4年度茅野市国民健康保険特別会計補正予算第1号について、県支出金等過年度精算による返還金の補正増などをお願いするものであります。

 

議案第76号は、令和4年度茅野市水道事業会計補正予算第1号について、人事異動などに伴う人件費補正と合わせて、債務負担行為補正1件をお願いするものであります。

 

議案第77号は、令和4年度茅野市下水道事業会計補正予算第1号について、人事異動などに伴う人件費補正をお願いするものであります。

 

次に、報告案件でありますが、

報告第12号は、損害賠償の専決処分のご報告をさせていただくものであります。

 

以上、議案の概要を申し上げました。詳細につきましては、この後、部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議をお願いいたします。

 

 

さて、早いもので平成31年4月に市民の皆さまのご負託をいただき市長に就任して以来、来年4月には、4年の任期が満了することになります。

先日の新聞報道にありましたとおり、次期市長選につきまして、後援会からの出馬要請を受け、立候補する意向を伝えさせていただきました。

この任期中の大半は、新型コロナウイルスの対応に追われましたが、人口減少、少子化、高齢化社会という大きな潮流の中で、茅野市の未来のため全力でことに当たってまいったつもりであります。

この4年間にも、未来へのまちづくりの種をまき、そして、着実にその芽が吹いてきたと考えております。

 

市長となって最初に手掛けた計画は、第二次茅野市地域創生総合戦略でありました。

この計画を起爆剤として、これまで茅野市が先進的に取り組んでまいりました、福祉、環境、教育を始めとするパートナーシップのまちづくりを持続し、未来型とするために、そして、人と人との「絆」というアナログの世界を守るために、DXに挑戦してまいりました。

公共交通の仕組みを変える「のらざあ」もまた、DXの取組の一つであります。

 

行く手には、人口問題に起因する財政問題などの様々な課題が山積しております。

厳しく、そして難しい市政の舵取りが求められることとなりますが、芽吹いた政策を育て、花咲かせるために、私の持てる力の全てをかけてチャレンジして参る所存であります。

 

結びにあたり、市民の皆様、議員各位のご理解とご支援をお願い申し上げまして、開会の挨拶とさせていただきます。

 

茅野市長 今井 敦

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