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令和4年茅野市議会3月定例会招集挨拶

本日、3月定例会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

 

北京オリンピックは、今週、20日、17日間に及んだ熱戦の幕が閉じ、日本チームとしては、金メダル3個、銀メダル6個、銅メダル9個の計18個のメダルを獲得し、過去最高の成績を収めました。

大会を通して戦う一人ひとりの選手の姿、チームメイトを思う気持ち、支え合う姿、表彰台の上で喜びを爆発させる姿、思うような結果が出ず、涙を流す姿など、選手の皆さんから私たちは、勇気や感動をいただきました。

多くの熱い期待とプレッシャーの中で、それぞれが持てる力を発揮し、精一杯の戦いを繰り広げた選手の皆さんに対し、改めてその健闘を称えたいと思います。

 

特に、茅野市出身のお二人の選手の戦いには、胸を打たれました。

2大会連続のメダルが期待された小平奈緒選手ですが、スピードスケート500メートルでは、17位、1,000メートルでは、10位という結果でありました。

順位という点では、本人にとって決して満足のいく結果ではなかったのではないかと思います。

しかし、彼女の滑り、リンクの外での立ち振る舞いから感じられる彼女の生き方が、多くの人に勇気を与えてきたことは間違いないと思います。

ぜひ、胸を張って次の目標に向かって歩んでいってもらいたいと思います。

表敬訪問に訪れた小平奈緒選手へ激励金を手渡す今井市長

また、ショートトラック500メートルと5,000メートルリレーに出場した小池克典選手は、500メートルでは、予選敗退、5,000メートルリレーでは、第8位という結果でありました。

しかし、まだ21歳であります。

今回の経験を糧に、さらに力をつけ、再びオリンピックのリンクの上に立つことを期待したいと思います。

小池克典選手へ贈った応援幕

 

さて、今議会は、いわゆる予算議会であります。令和4年度当初予算について、説明をさせていただきます。

オミクロン株による新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、市民の暮らしや地域経済は、深刻な影響を受けており、この難局を乗り越えることが、令和4年度の最重要課題であると考えております。

このような状況の中生まれた都市部等から地方への新しい人の流れは、当市へも多くの転入者をもたらしております。

第2次茅野市地域創生総合戦略が目指す「若者に選ばれるまち」の実現に向け、これまで以上に暮らしやすさを実感できるまちづくりを進めていきたいと考えております。

そこで、令和4年度を「DX元年」と位置付け、市民生活の安全・安心を確保しながら、市民目線で便利で暮らしやすさを実感できる「たくましく、やさしい、しなやかな交流拠点CHINO」に向けた新たなまちづくりにチャレンジしていきたいと考えております。

一方で、今後10年間の当市の財政状況に目を向けますと、一部事務組合や広域連合への負担金の増や、公共施設の老朽化対策、少子高齢化の進展への対応などにより、非常に厳しい状況が続いています。

 

これらのことを踏まえ、令和4年度当初予算は、「重点テーマの推進」と「財源不足への対応」を基本的な方針として編成いたしました。

「重点テーマの推進」では、「安全・安心な暮らしの実現、安定した経済基盤の確立」、「DX推進による便利で暮らしやすいまちの実現」、「第5次茅野市総合計画の検証と組み直し」の三つの柱に重点的な予算配分をいたしました。

また、「財源不足への対応」として、歳入確保対策の強化、選択と集中による事業の平準化、ポストコロナに向けた事業の見直しと棚卸しの反映により、財源不足への対応を行いました。

 

以上の方針に基づき、令和4年度は、新型コロナウイルス感染症を乗り越え、ポストコロナ時代の新たなまちづくりをスタートするための、「一歩先の未来へ踏み出す予算」として編成いたしました。

その結果、一般会計予算の総額は、277億円ちょうどで、前年度に比べ、3億円、率にして1.1%の増加となりました。

一般会計と特別会計、公営企業会計等を合わせました全会計の予算総額は、419億2,056万円で、前年度に比べ、5,164万円、率にして0.1%の増加となりました。

まちづくり懇談会の様子

歳入のうち、市税は、87億円と、対前年度比6億5,000万円、8.1%の大幅な増加となりました。

今年度の徴収実績や、新型コロナに伴う軽減対象がなくなったことなどによる固定資産税の増などを踏まえ、大幅な増加を見込みました。

地方交付税は、国の地方財政計画や今年度の決算見込みをもとに算出し、対前年度比14.3%増の66億4,000万円を計上いたしました。

 

市債では、臨時財政対策債の大幅な減少などにより、対前年度比36.2%減の23億300万円を計上いたしました。

 

歳出におきましては、義務的経費は、対前年度比3.7%増の117億2,367万5千円を計上いたしました。

障害福祉サービス給付費や起債の元金償還金の増加等を見込みました。

 

投資的経費は、対前年度比8.3%減の36億755万円を計上いたしました。

永明小中学校建設事業に伴う、用地購入費や移転補償費が大きく減った一方、庁舎の照明のLED化に係る工事費等を計上いたしました。

 

物件費や維持補修費、補助費等といったその他の経費は、対前年度比1.7%増の123億6,877万5千円を計上いたしました。

通勤通学バスの本格運行と、AIオンデマンド交通の運行に要する経費や、今年度策定いたします茅野市DX基本構想に基づき、茅野市DX基本計画の策定や行政手続オンライン化に向けたシステム改修経費などを計上いたしました。

通学・通勤バスに乗り込む子どもたちの様子

結果として、4年連続で過去最大の予算規模となったわけでありますが、国の経済対策として成立した令和3年度第1次補正予算を活用した、令和3年度3月補正予算に前倒しで計上した事業と一体的に運用し、切れ目のない新型コロナウイルス感染症対策と地域経済対策を行ってまいります。

 

一方で、財源不足を補うため、財政調整基金から2億円を繰り入れる結果となりました。

令和3年度当初予算から、繰入額は半減したものの、財政調整基金からの繰入れは、4年連続となり、基金に頼らざるを得ない状況が続いています。

現在策定を進めております、(仮称)行財政改革基本方針に基づきまして、持続可能な自治体を目指し、市民の皆さんへの情報提供と丁寧な協議を重ねながら、歳入の確保と歳出の削減に向けた行財政改革をより一層推進してまいります。

 

さて、本日、ご提案申し上げます案件は、全部で24件であります。

その内訳は、

専決処分案件  2件、

事件決議案件  3件、

条例案件    8件、

報告案件    1件  であります。

 

まず、専決処分案件ですが、

議案第4号は、令和3年度茅野市一般会計補正予算第15号の専決処分の承認をお願いするものであります。

「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」に基づく国の令和3年度補正予算による経済対策が、十分な効果を発揮するよう、必要な事業費を追加したものであります。

議案第26号は、令和3年度茅野市一般会計補正予算第16号の専決処分の承認をお願いするものであります。

新型コロナウイルス感染症に係るくらし・経済対策としての事業者支援を早期に実施するために必要な事業費を追加したものであります。

 

次に、事件決議案件ですが、

議案第5号は、辺地に係る総合整備計画の変更について、議案第6号は、財産の無償貸付について、議案第7号は、市道路線の廃止について、それぞれお願いするものであります。

 

次に、条例案件ですが、

議案第8号は、茅野市個人情報保護条例の一部を改正する条例について、

議案第9号は、茅野市民館条例及び茅野市営駐車場条例の一部を改正する条例について、

議案第10号は、茅野市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について、

議案第11号は、茅野市奨学金に関する条例の一部を改正する条例について、

議案第12号は、茅野市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例及び茅野市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について、

議案第13号は、茅野市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について、

議案第14号は、茅野市生活環境保全条例の一部を改正する条例について、

議案第25号は、茅野市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例について、

それぞれお願いするものであります。

 

次に、予算案件ですが、

議案第15号は、令和3年度茅野市一般会計補正予算第17号について、お願いするものであります。

歳出の主なものといたしましては、

公立諏訪東京理科大学関連事業費では、当初見込みより学生数が増えたことなどに伴う、諏訪広域公立大学事務組合負担金の補正増、

戸籍住民基本台帳事務費では、転出・転入に要する手続き時間の短縮やワンストップ化を図るための転出・転入ワンストップシステム改修委託料の補正増、

地球温暖化対策事業費では、環境基本計画及び地球温暖化対策実行計画の見直しに向けた、地球温暖化対策基礎調査の実施に要する委託料の補正増、

教育費では、国の令和3年度第1次補正予算を活用し、玉川小学校校舎と体育館の照明のLED化や、小中学校の感染症対策を実施するために必要となる経費などの補正増、

その他に、財政調整基金及び減債基金への積み立てや、農地パトロール等の際に活用するタブレット端末の追加購入など、全部で27の事業について補正、財源振替を行い、歳入歳出予算のそれぞれに2億4,419万6千円を追加して、歳入歳出予算の総額を、320億2,927万2千円とするとともに、繰越明許費補正26件、地方債補正4件をお願いするものであります。

 

議案第16号は、令和4年度茅野市一般会計予算についてお願いするものであります。

概要につきましては、先ほど申し上げましたので省かせていただきます。

その他、

議案第17号は、令和4年度茅野市国民健康保険特別会計予算について、

議案第18号は、令和4年度茅野市後期高齢者医療特別会計予算について、

議案第19号は、令和4年度茅野市国民健康保険診療所特別会計予算について、

議案第20号は、令和4年度茅野市水道事業会計予算について、

議案第21号は令和4年度茅野市下水道事業会計予算について、それぞれお願いするものであります。

 

また、議案第22号から議案第24号までは、米沢鋳物師屋、豊平下菅沢、泉野大日影、それぞれの財産区特別会計の令和4年度予算について、お願いするものであります。

 

最後に、報告案件であります。

報告第1号は、損害賠償の専決処分のご報告をさせていただくものであります。

 

以上、議案の概要を申し上げました。

詳細につきましては、この後、部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議をお願い申し上げます。

 

最後に、市民の皆様、議員各位のご理解とご支援をお願い申し上げまして、開会の挨拶とさせていただきます。

 

茅野市長 今井 敦

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