ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 市長の部屋 > ごあいさつ > 市長の部屋 > 令和2年茅野市議会12月定例会招集挨拶

令和2年茅野市議会12月定例会招集挨拶

 本日、12月定例会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

 時の経つのは早いもので、今年も残り一月(ひとつき)、明日からは師走を迎えます。

初冬とは言うものの、このところ比較的あたたかな過ごしやすい気候が続きました。

気象庁が発表した向こう3か月の天候の見通しによりますと、晴れの日が多く、気温、降水量ともに平年並みと見込んでおります。

昨年の冬は、記録的な暖冬で、降雪量も少なく、スキー場をはじめとする冬のレジャー産業が大変苦労したと記憶しております。

これから本格的な冬の季節を迎えます。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が懸念されるところではございますが、新型コロナウイルス感染症に注意しながら、多くの方が、茅野市で安全、安心な冬のレジャーを楽しんでいただければと考えております。

初冬の蓼科湖の様子

 さて、去る10月24日、福島市を訪れまして、「土偶を活かしたまちづくり」をテーマに、木幡浩福島市長と「ドキドキ土偶対談」を行いました。

福島市は、国史跡「宮畑(みやはた)遺跡」や国重要文化財「しゃがむ土偶」を有しておりまして、縄文を活かしたまちづくりを進めております。

当市も2体の国宝土偶と、国特別史跡「尖石遺跡」、国史跡「駒形(こまがた)遺跡」、「上之段(うえのだん)遺跡」を有し、縄文をまちづくりに活かす取組を進めております。

同じ思いを共有することから、今回の対談が実現いたしました。国宝2体の画像

この縁を機に、日本遺産に関係する市町村を含め、広域的な連携を深めていきたいと考えております。

 縄文時代は、人と自然とが共生した争いのない安全で平和な時代であったと言われています。

こうした縄文人の生き方は、持続可能なまちづくり、SDGsの考え方につながるものであります。

その後訪問した沖縄県でも、この考え方は、大いなる賛同を得たところでございます。

茅野市には、縄文遺産が数多く残されており、縄文そのものを見る場所として、決して外すことのできない場所であると考えております。

今、世界には、人々の間で分断や不寛容の空気が拡がっております。

こうした時代だからこそ、縄文文化の本質を国内外に向けて発信していきたいと考えております。

 

 さて、このコロナ禍において、都心への一極集中から分散型社会への転換に向けた流れが生じております。

この流れに乗り遅れないよう、現在、第2次茅野市地域創生総合戦略に基づきまして、若者に選ばれるまちの実現に向けた取組を進めております。

手段としては、スーパーシティ、考え方としては、暮らしやすいまち「スマートシティ」の実現のため、テレワークやワーケーションの推進をはじめ、ハブ&スポークによる公共交通の最適化、

遠隔診療を活用した地域医療体制の構築、LPWA技術を活用した防災対策、それらの取組のプラットフォームとなる地域ポイントやデジタル行政サービスの導入に向けた検討を現在、進めております。

いずれの取組も、実現するまでに時間が必要なものであります。

来年度以降、こういった取組の実現に向け、市民や関係者の皆さんと腰を据えて意見交換する時間をしっかりと取っていきたいと考えております。

 

 そして、茅野市のことを知っていただき、選んでいただいて、住んでいただくためには、やはり福祉、環境、教育の体制が整っていなければなりません。

未来都市の実現には、市民力、市民の皆さんの参画が必要であります。

茅野市がこれまで取り組んできたものを守りつつ、新しい考え方や技術を取り入れながら、福祉、環境、教育の取組を更に充実していく必要があります。

また、そこに自然と共生しながら平和な暮らしを続けてきたという縄文の精神性を個々の施策に取り入れ、新しい時代にあった持続可能な取組にしていきたい、そして、そういった取組を全国に向けて発信し、若者に選ばれるまちの実現につなげていきたいと考えております。

令和2年まちづくり懇談会の様子

さて、本日、ご提案申し上げます案件は、全部で17件であります。

その内訳は、

  • 専決処分案件   2件、
  • 事件決議案件   6件、
  • 条例案件     5件、
  • 予算案件     3件、
  • 報告案件     1件  であります。

 

 まず、専決処分案件ですが、

議案第75号は、茅野市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の専決処分の承認をお願いするものであります。

議案第60号は、令和2年度茅野市一般会計補正予算第6号の専決処分の承認をお願いするものであります。

過日、お知らせいたしましたとおり、新型コロナウイルス感染症に係るくらし・経済対策の第5弾として、感染症拡大防止の追加対策及び秋冬の観光シーズンに向けた誘客促進を早期に実施するために必要な事業費を追加したものであります。

 

 次に、事件決議案件ですが、

議案第61号は、辺地に係る辺地整備計画についてお願いするものであります。

議案第62号、63号は、笹原保育園の民営化に伴う行政財産の無償貸付及び財産の無償譲渡について、それぞれお願いするものでございます。

議案第64号は、市道路線の認定についてお願いするものであります。

議案第65号は、諏訪広域連合が処理する介護保険制度に係る経費の関係市町村における負担割合を変更するため、諏訪広域連合規約の一部変更についてお願いするものであります。

議案第66号は、茅野市運動公園国際スケートセンター(ゴルフ練習場)及び茅野市運動公園プールについて、公の施設の指定管理者の指定についてお願いするものでございます。

国際スケートセンターの様子

 次に、条例案件ですが、

議案第67号は、茅野市組織条例の一部を改正する条例について、

議案第68号は、茅野市立小学校及び中学校施設使用料条例の一部を改正する条例について、

議案第69号は、茅野市保育所条例の一部を改正する条例について、

議案第70号は、茅野市国民健康保険税条例の一部を改正する条例について、

議案第71号は、茅野市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例について、それぞれお願いするものであります。

 

 次に、予算案件ですが、

議案第72号は、令和2年度茅野市一般会計補正予算第7号についてであります。

歳出の主なものといたしましては、

契約検査事務費では、入札会場での3密の回避や手続きの透明性の確保等を目的とした電子入札システム導入委託料の補正増、

デジタル化推進事業費では、将来的なスマート自治体への移行に向け、庁内の様々な業務へAI・RPAを試験導入するための委託料などの補正増、

バス交通確保事業費では、新型コロナウイルス感染症の拡大により、業績が著しく落ち込んでいるバス事業者の事業継続を支援するための補助金の補正増、

イントラネット・庁内システム等管理費では、新型コロナウイルス感染症対策や災害時等における業務の継続と平時における業務の効率化等を目的とした業務改善基盤構築委託料などの補正増、

温泉施設管理運営費及び観光温泉施設管理運営費では、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う休業要請の影響により、利用者が大幅に減っている市内6温泉施設とすずらんの湯の指定管理者に対する感染症対策休業要請協力支援金の補正増、

新型コロナウイルス感染症対策支援事業費では、コロナ禍において事業継続や販路拡大などに取り組む中小企業等の支援を目的とした、中小企業者等持続化支援補助金、中小企業者等経営改善サポート補助金などの補正増、

その他に、職員給与等事務費をはじめとする14の事業について補正増を行うとともに、人事異動及び人事院勧告等に伴う人件費の補正、長野県元気づくり支援金の交付の内示があったことに伴う財源振替を行いました。

 

 また、9月議会までにおいて補正予算計上した新型コロナウイルス感染症対策事業費のうち、予算の執行状況等を踏まえ、感染症予防対策事業費をはじめとする五つの事業について、減額補正を行いました。

その結果、歳入歳出予算のそれぞれに1億7,006万2千円を追加して、歳入歳出予算の総額を324億5,641万4千円とするとともに、繰越明許費補正3件、債務負担行為補正2件、地方債補正1件をお願いするものでございます。

 

議案第73号は、令和2年度茅野市国民健康保険特別会計補正予算第2号について、県支出金等過年度精算による返還金の増額補正をお願いするものであります。

議案第74号は、令和2年度茅野市後期高齢者医療特別会計補正予算第2号について、後期高齢者医療広域連合納付金の増額補正をお願いするものであります。

 

 次に、報告案件でありますが、

報告第11号は、損害賠償の専決処分のご報告をさせていただくものであります。

 

  以上、議案の概要を申し上げました。詳細につきましては、この後、部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議をお願いいたします。

 

 最後に、市民の皆様、議員各位のご理解とご支援をお願い申し上げまして、開会の挨拶とさせていただきます。

 

茅野市長 今井 敦

  • 茅野市公式フェイスブック<外部リンク>
  • 茅野市公式インスタグラム<外部リンク>
  • ビーナネットChino<外部リンク>