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令和2年茅野市議会6月定例会招集挨拶

 本日、6月定例会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

 清々しい初夏を迎えました。田植えが終わり、青く染まった田んぼを見ていると、新型コロナウイルス感染症のことを忘れさせてくれるような季節となりました。 

 顧みますと、昨年5月7日に市長として初登庁してから、1年余りが経過いたしました。この一年間を一言で申し上げると、災害対応に追われながらも、無我夢中で駆け抜けた一年間でありました。今井市長、初登庁の様子。

 昨年10月には、大型で強い台風19号により、記録的な大雨と暴風に見舞われました。茅野市にも大雨特別警報が発令され、一部地域には避難指示を発令いたしました。

 幸いにして大きな被害には至らなかったものの、自然の驚異を身をもって感じた出来事でありました。

 年明けからは、今なお続く新型コロナウイルス感染症との戦いにより、市民生活はもちろん、市長としての活動も一変いたしました。日々刻々と変わる状況に対応しながら、市民の安全と健康を守ることを第一に考えた対策を講じてきたつもりでございます。

 一方で、第2次茅野市地域創生総合戦略の策定を通して、キャッシュレスと連動した地域ポイント制度の導入やIT技術を活用したまちづくり、リゾートテレワークの推進といった、若者に選ばれるまち、人が集まるまち、暮らしやすいまちの実現に向けた仕込みを行ってまいりました。

 今年度は、今まで仕込んできたものを市民の皆さんに向けてご提示し、形にしていこうと思っていた矢先の新型コロナウイルス感染症騒動であり、市政経営の大きな修正を強いられたところであります。

 しかし、昨年以来取り組んできたことは、これからつくり上げていく新しい生活様式に通じるものでもあり、この一年間に費やしてきたものは、決して間違いではなかったと、改めて感じております。

 また、昨年5月7日の初登庁の際、「あらゆる可能性にチャレンジする、そんな気概を持ち、市民の皆さまとともに地域創造を進めていきたい。」と語らせていただきました。

 現状で満足してしまったら、そこから衰退が始まる、そんな想いを持ってまちづくりに取り組んでまいりました。

水防訓練の様子 今、市長に就任してからの1年間を振り返ると、改めてその責任の大きさを痛感いたしますとともに、市民の皆さんの生活を守るため、また、市民の皆さんから寄せられる期待に応えるため、渾身の努力を捧げていかなければならないと、想いを新たにするところであります。

 政府は、5月14日、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言について、長野県を含む39県の解除を決定いたしました。

 その後、各地域の感染状況や医療体制の改善状況等を総合的に判断し、5月25日、全都道府県で緊急事態宣言を解除いたしました。

 この緊急事態宣言の解除を受け、これからは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎながら、経済活動や日常生活の再生を目指す、新たなステージに入ったと考えております。

 まずは、新型コロナウイルス感染症の第2波、第3波は必ず来るという認識のもと、地域の医療体制をしっかり守っていかなければならないと考えております。

 その上で、政府が示した「新しい生活様式」の定着に向け、様々な場面で市民の皆さんに呼びかけてまいりたいと考えております。

 茅野市内に限らず、日本全国で、今回の新型コロナウイルス感染症の拡大により、経済は、深刻なダメージを受けました。

 内閣府が先月18日に発表した今年1月から3月の実質国内総生産は、2四半期連続のマイナス成長となりました。

 新型コロナウイルスの影響で、個人消費や設備投資、輸出など主要項目全てで前期比マイナスとなり、リーマンショックや東日本大震災の影響をはるかに上回り、GDPが元の水準に戻るまで、数年かかるだろうという話も聞かれます。

 諏訪地域に目を向けますと、諏訪信用金庫が取りまとめた「諏訪地方の経済概況速報」では、新型コロナウイルスの影響が観光や商業のみならず、製造業など幅広い分野に広がり、7割を超える企業が3か月後の業況悪化を予想するなど、非常に厳しい状況が続き、今後の更なる落ち込みが懸念されております。

 また、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた企業の倒産や雇用状況の悪化を受け、生活保護受給者が急速に増加する兆しが出ているとの報道もありました。

 新型コロナウイルスの影響を受け、ズタズタになりつつある経済を立て直すため、また、市民生活を守るため、必要な手を打っていかなければなりません。

 5月1日に専決処分させていただきました、令和2年度一般会計第1号補正予算で打ち出した経済対策の効果を見極めながら、慎重な上にもタ イミングを逃さないよう、更なる一手を考えていきたいと考えております。

 近日中には、「(仮称)茅野市withコロナくらし・経済対策会議」を全庁的に立ち上げ、新型コロナウイルス感染症から、「市民の命を守る」、「生活を守る」、「事業者の経営を守る」の3つの大きな視点から、総合的な対策を検討していきたいと考えているところであります。

 茅野市の財政状況は、決して楽観できる状況ではありません。

 むしろ厳しさを増していると言っても過言ではありません。

 とは言え、ここで経済再生に向けた財政出動を渋り、その結果、地域経済が再起不能なほどのダメージを負ってしまっては、元も子もありません。

 国の財政支援を最大限活用することはもちろんのこと、必要であれば、財政調整基金の取り崩しや今年度の当初予算に計上した事業の組み換えなど、あらゆる手を尽くしてこの苦境を乗り越えていかなければならないと考えております。

 その結果、市民の皆さんには、我慢をお願いする場面もあろうかと思いますが、ご協力をお願いしたいと考えております。

 日常の平穏を取り戻すための道のりは、平たんなものではなく、長期戦が予想されます。市民の皆さんには、決して油断をすることなく、社会生活を取り戻すための取組を進めていただくことをお願いするとともに、私自身、市民の皆さんの頑張りに応えるため、相当の覚悟をもって市政の舵取りを担ってまいりたいと、改めて決意したところであります。

 

 さて、本日、ご提案申し上げます案件は、全部で23件であります。その内訳は、

  • 専決処分案件   9件、
  • 事件決議案件   4件、
  • 人事案件     1件、
  • 条例案件     2件、
  • 予算案件     1件、
  • 報告案件     6件  であります。

 まず、専決処分案件ですが、議案第22号は、茅野市税条例等の一部を改正する条例の専決処分の承認をお願いするものであります。

 議案第23号は、茅野市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分の承認をお願いするものであります。

 議案第24号は、茅野市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の専決処分の承認をお願いするものであります。

 議案第25号は、茅野市税条例の一部を改正する条例の専決処分の承認をお願いするものであります。

 議案第26号は、茅野市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分の承認をお願いするものであります。

 議案第27号は、茅野市国民健康保険条例の一部を改正する条例の専決処分の承認をお願いするものであります。 

 議案第28号は、茅野市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の専決処分の承認をお願いするものであります。

 議案第29号は、令和2年度茅野市一般会計補正予算第1号の専決処分の承認をお願いするものであります。

 過日、全員協議会においてご説明申し上げましたとおり、新型コロナウイルス感染症の全国的な拡大を受け、市内での感染拡大の防止、市民の健康と安全の確保及び社会機能の維持を図るために必要な事業費を追加したものでございます。

 議案第30号は、令和2年度茅野市国民健康保険特別会計補正予算第1号の専決処分の承認をお願いするものであります。

 こちらも全員協議会においてご説明申し上げましたとおり、新型コロナウイルス感染症の全国的な拡大を受け、被用者に対し傷病手当金の支給を可能にするために必要な事業費を追加したものでございます。

 次に、事件決議案件ですが、議案第31号は、字の区域の画定及び変更についてお願いするものであります。

 議案第32号と議案第33号は、市道路線の認定についてお願いするものであります。

 議案第34号は、市道路線の廃止についてお願いするものであります。

 次に、人事案件ですが、議案第35号は、茅野市固定資産評価審査委員会委員選任の同意を求めることについてお願いするものであります。

 次に、条例案件ですが、議案第36号は、茅野市印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例についてお願いするものであります。

 議案第37号は、茅野市民館条例及び茅野市営駐車場条例の一部を改正する条例についてお願いするものであります。

 次に、予算案件ですが、議案第38号は、令和2年度茅野市一般会計補正予算第2号についてであります。

 歳出の主なものといたしましては、広域公共交通事業費では、中央道高速バス停駐車場拡幅に係る測量設計委託料、土地賃借料、工事請負費の補正増、

地域創生推進事業費では、茅野市からの若者の流出を防ぐとともに、都市部等からの若者の流入を促進することを目的とした、若者に選ばれるまち推進委託料の補正増、

起業・創業等支援事業費では、茅野駅周辺の空間を活用し、都市部から市内へと新たな人の流れを創出することを目的とした、ワーケーション・オフサイトミーティング推進委託料の補正増、

駐車場管理費では、市民館第4、第5駐車場を市営駐車場とし、予約制の駐車場として運営していくことに伴う、予約制駐車場運営委託料の補正増、

茅野駅西口駅前広場周辺整備事業費では、地方創生推進交付金の採択を受けたことに伴い、令和3年度に予定していた実施計画・設計、需要調査等を前倒しすることによる補正増、

その他に、区・自治会関係事業費、生活保護適正実施推進事業費、農業担い手育成事業費、観光施設整備事業費、消防団活動支援事業費、自主防災組織活動支援事業費、市民館費の補正増により、歳入歳出予算のそれぞれに6,949万4千円を追加して、歳入歳出予算の総額を316億203万7千円とするものであります。

 次に、報告案件ですが、報告第2号は、令和元年度茅野市一般会計予算繰越明許費繰越計算書について、ご報告をさせていただくものであります。

 報告第3号は、令和元年度茅野市一般会計予算事故繰越し繰越計算書について、ご報告をさせていただくものであります。

 報告第4号は、令和元年度茅野市水道事業会計予算の繰越について、ご報告をさせていただくものであります。

 報告第5号は、令和元年度茅野市下水道事業会計予算の繰越について、ご報告をさせていただくものであります。

 報告第6号及び報告第7号では、茅野市総合サービス株式会社、株式会社地域文化創造の経営状況につきまして、それぞれご報告をさせていただくものであります。

 以上、議案の概要を申し上げました。詳細につきましては、部長からご説明申し上げますので、よろしくご審議をお願い申し上げます。

 

 最後に、市民の皆様、議員各位のご理解とご支援をお願い申し上げまして、開会の挨拶とさせていただきます。

 

茅野市長 今井 敦

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