令和元年茅野市議会第1回臨時会招集挨拶

　本日は、私にとりまして、初めての臨時会を招集いたしましたところ、議員各位には何かとご多用にもかかわらずご出席を賜りました。まことにありがとうございます。

　議員の皆様方におかれましては、先般の統一地方選挙におきまして、激戦の中から市民の衆望を担われ、ご当選の栄(えい)を得られました。心からお喜びを申し上げます。
　私も、市民の皆様を始め、多くの方々の力強いご支援を賜り、市長の重責を担わせていただくこととなりました。改めてその責任の重大さを痛感いたします。そして、また、この私に寄せられました信頼と期待にこたえるべく、渾身の努力を捧げ、市政にまい進する所存でございます。
　今後の市政運営におきまして、何とぞ温かいご理解をいただき、市民の皆様の幸せと市政の発展のため、特別のご指導、ご協力を賜りますよう切にお願いを申し上げます。

　また、本日、野沢明夫議長、伊藤勝副議長が就任されました。お二人の豊かな力量と識見に大いにご期待申し上げますとともに、ますますのご活躍を心からご祈念申し上げるところでございます。

　さて、茅野市には、八ヶ岳を始めとする豊かで雄大な自然とともに、5000年前の縄文時代中期から長きに渡り繁栄した縄文文化の歴史にみられるように、共に助け合い、元気に暮らし、高い文化を育み、そうした中から培われた人と人との絆があります。
　地元に伝わるたくさんの「物語」、市民の皆様方が培ってきた「誇り」、そして、これまで育んできた「市民の皆様の思い」、これらは全て、素晴らしい資産であります。この資産を大切に活用し、さらに昇華した茅野市を次世代へと引き継ぐために、「あらゆる可能性にチャレンジする」そんな気概を持ち、市民の皆様とともに「地域創造」を進めて参りたいと思います。

　柳平前市長のもと、「茅野が日本をリードする　みんなでつくる　みんなの茅野市」を掲げ、「パートナーシップのまちづくり」を更に充実させるため、多くの市民の皆様が当り前に、まちづくりに参画して頂ける「面としての環境整備」を進め、「まちづくり」、「ひとづくり」の取組を市民と行政が手を取り合って進めて参りました。
　それぞれの地区で特色ある活動を展開する「コミュニティ運営協議会」、公民協働だけでなく、民民協働も含め、あらゆる主体による協働の取組の拠点となる「ゆいわーく茅野」、乳児、幼児、小学校、中学校、高校、大学、そして生涯学習へと繋ぐ子育て、教育の分野を一元化した「こども部」の創設などは、高い評価をいただいているところであります。
　この流れを引き継ぎ、さらにきめの細かい丁寧な取組として発展させ、調和する力強い茅野市を育てることが私の務めであるとそんなふうに考えています。

　私は、市長の負託をいただく前の12年間、市民の皆様のご支援をいただき、県議会議員の責を担う機会を与えていただきました。その間、医療・福祉、農業・産業、観光振興などを始め、あらゆる分野でご活躍されている市民の皆様とお会いする機会を得ることができました。それぞれの分野におきまして、それぞれの役割を、誇りをもって担っておられる一人ひとりの市民の皆様、そうしたことこそが茅野市の大きな財産であるという思いを強くいたしました。

　茅野市は、着実に今日まで発展を続け、この諏訪の地におきまして、揺るぎのない地位を築いておりますことは、衆目の認めるところであると思っています。
　しかし一方で、解決していかなければならない課題もたくさんあります。「パートナーシップのまちづくり」の理念に基づく市民・民間主導、行政支援の再確認とその担い手の継承への対応、危機管理体制・災害対策拠点の整備などは最優先に取り組まなければならない課題と認識しています。
　また、地域経済や市民活動、まち全体が活性化するために、キャッシュレス化とボランティアポイント制度の研究を進めていきたいと思っております。
　あらゆる分野にわたって、茅野市が大きく発展するための施策をできるだけ多くの市民の皆様の声をお聞きし、議会の皆様とご相談申し上げながら展開して参りたいと思っております。
　議決機関と執行機関、立場の違いはございますけれども、議員の皆様も私どもも目的とするところは同じでございます。茅野市の発展と市民の皆様の幸せのため、希望と勇気を持ち、謙虚の姿勢を崩すことなく、責任を果たして参りたいと思っております。

　さて、本日ご提案申し上げます案件は、人事案件1件でございます。

　議案第1号は、茅野市監査委員選任の同意を求めることについてであります。どうぞよろしくご審議をお願いいたします。

　最後に、市民の皆様、議員各位のご理解とご支援を心からお願い申し上げまして、開会の挨拶とさせていただきます。

茅野市長　今井　敦