茅野市の給食と食育　みんなで楽しくいただきます！

コロナ禍で、給食の時間は、全員が前を向いての黙食となりました。それでも、給食を食べている時は、とびきりの笑顔を見せてくれる子どもたち。食事は楽しい時間だということを改めて気づかされます。毎日、こどもたちに提供されている給食は、栄養面、安全面を最大限に考慮して作られています。季節が感じられるような献立を取り入れ、1か月の献立表には多種多様なメニューが並んでいます。

茅野市産や長野県産の食材を使い、こどもたちに地元食材のおいしさや、郷土料理を伝える場にもなっている給食が作られる様子やそこに携わる方たちの声などをご紹介します。

また、茅野市内の保育園で、茅野市食育推進計画（元気もりもり食育プラン）に基づいて行われているさまざまな食育活動もご紹介します。​​

こどもたちの学校給食はどうやって作られているの？～食材の受け取りからいただきますまで～

玉川小学校では750食を調理しています。給食ができるまでをのぞいてみましょう！

栄養士の子どもたちへの思い

苦手なものをおいしく食べてほしい

煮る、焼く、炒める、揚げるなど、さまざな調理法を用いて、和・洋・中と味付けを変化させることで、苦手な食材が少しでも食べられるように工夫しています。

生活習慣病を予防してほしい

子どもの頃から薄味に慣れてもらい、将来の生活習慣病の予防に繋げます。薄味でも美味しく食べられるよう、天然のだしをとって、旬の食材とおいしく調理します。また、香辛料で味のアクセントをつけて塩分を控える工夫をしています。

旬や季節を感じてほしい

旬の食材は栄養価が高く、香りや旨味が増します。給食に出る食材から旬の味を学んでほしいと思います。年間を通して行事食や郷土食も献立に組み入れています。

地元の野菜を知ってほしい

茅野市は地場産の食材を使うことに力を入れ、年間を通して給食に使用しています。この日は、米、白菜、ねぎ、大根、パセリが茅野市産です。

子どもたちの声

毎日おいしい給食ありがとう

玉川小学校給食委員長　左高 昊さん
※「高」の旧字

僕は玉川で作られた野菜が大好きです。セルリーやミニトマトなど、野菜の味が濃くてとてもおいしいです。玉川小のみんなも毎日給食を楽しみにしています。これからも、給食に関わってくれている方々に感謝しながら給食をいただきたいと思います。

生産者の声

茅野市のおいしい野菜をいっぱい食べてほしい

地場団体 じゃがいもの会 代表　丸茂さん

子どもたちに安心して給食を食べてもらえるように、肥料や栽培環境にこだわり、みなさんが笑顔でおいしく食べてくれている姿を思い浮かべながら野菜を作っています。朝採れの新鮮な野菜をたくさん食べて、元気に大きくなってください。

バリエーション豊かな献立

お昼の放送や教室へ届ける給食ニュースなどで、 その日の献立を紹介しています。

お話し献立

本に出てくる料理を給食で食べることを通して、 登場人物の思いや考えを感じたり、 本の世界と現実の世界が結びつくという楽しさを実感することで、 より本を読むことや、 食に関心を持つことを願って提供しています。

食文化を伝える

茅野市では、 月に1回、 郷土料理に親しむ日として 「郷土料理の日」 を実施しています。 ふるさとの味や歴史、 食文化を家庭や地域と共に伝えていきたいですね。

学校のレシピ、作ってみましょう

ぐりとぐらのカステラ

材料 （10人分 ： 20cmケーキ型）

小麦粉………………… 250ｇ
ベーキングパウダー…… 10ｇ
卵………………………… 5個
ハチミツ………………… 30ｇ
グラニュー糖…………… 90ｇ
バター…………………… 30ｇ
牛乳………………… 200ml

作り方

1. 小麦粉とベーキングパウダーをふるう。バターを溶かす。
2. 卵を割りほぐし、ハチミツ、グラニュー糖、溶かしたバター、牛乳を加えてよく混ぜる。（卵をしっかり泡立てるとふんわり仕上がります。）
3. (2)に(1)をふり入れ、ダマができないようにさっくりと混ぜる。
4. 型に流し入れ、予熱しておいた170℃のオーブンで35〜40分焼く。

大根のぴり辛煮

材料(4人分）

大根………………… 160ｇ
にんじん …………… 40ｇ
しめじ ……………… 30ｇ
油揚げ ……………… 30ｇ
小松菜 ……………… 25ｇ
ごま油 ……………小さじ1
砂糖 …………… 小さじ2
酒 ……………… 小さじ1
みりん ………… 小さじ1
しょうゆ………… 小さじ2
豆板醤……………… 適量

作り方

1. 大根とにんじんは乱切り、しめじは小房に分ける。油揚げは油抜きをし、短冊に切る。小松菜は3cmの長さに切り、茹でる。
2. 鍋にごま油を熱し、大根とにんじんを炒める。
3. 味がしみたら小松菜を加える。

園児が楽しみながら栄養や食事を学ぶ保育園での食育指導

保育園では、 茅野市食育推進計画 （元気もりもり食育プラン） に基づき、 子どもたちへの食育活動を行っています。特に、栽培・収穫体験などは全園で取り組んでおり、子どもたちが自ら栽培・収穫することで食品を身近に感じ、 料理や食事に関心を持てることを目指しています。 活動の様子は、 10 ・ 11ページでご紹介します。

その他に、 保育園の食育活動の一つとして、 栄養士が園を訪問し食育指導をしています。 お箸の持ち方や朝食を食べる大切さ、おやつの食べ方など、毎月様々なテーマで園児が楽しみながら、栄養や食事のことを学ぶ機会を作っています。 また、 そこでの学びを園児だけでなく保護者の方とも共有していきたいという思いから、 食育指導の内容をプリントにまとめて保護者の方へ渡しています。 食育指導が、 普段の食生活を振り返るきっかけになればと思っています。

お箸の使い方を練習中！

栄養マンは、 園児に大人気！

栄養士が行う食育指導の様子

​​茅野市の食育で大活躍 ! 3人の栄養マンを紹介します

3人の栄養マンは、 主食 ・ 主菜 ・ 副菜を分かりやすく説明するために生まれたキャラクターです。 保育園では、 3人の栄養マンと一緒に楽しみながらバランスの良い食事を学んでいきます。 毎日の給食では、 どの食材にどの栄養マンがいるのかをみんなで考えながら食べる姿が見られます。​

3人の栄養マン

​	げんきマン 副菜 （野菜 ・ くだもの など） 病気になりにくい体をつくるよ！
	ほかほかマン 主食 （ごはん ・ パン ・めん など） 体を温めて、 力のもとになるよ！
	ぱわーマン 主菜 （肉・魚・豆腐・卵 など） 丈夫な体をつくるよ！

みんなで育てた野菜がカレーに変身！（湖東保育園）

湖東保育園 園長先生の声

湖東保育園では、今年度「育てた野菜でカレーを作ろう」を目標に、それぞれの年齢でカレーに入れたい野菜を決め、栽培活動を行ってきました。春に「大きくなーれ」と植えたじゃがいも・人参・ピーマン・なす・かぼちゃ・枝豆・きゅうり・トマトが夏には収穫できました。カレー会の日は野菜を洗ったり、包丁で切ったりとクッキングの体験をした子ども達。

出来上がったカレーを「これ僕たちが育てた野菜が入っているんだよね」「だからいつもよりおいしいね」と笑顔で食べていました。カレー作りを通じて色々な発見や体験ができました。カレー作り楽しかったね。

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広報紙「広報ちの」令和5年2月号 特集「ー茅野市の給食と食育ー みんなで楽しくいただきます！」 [PDFファイル／5.13MB]