令和4年 期間合計特殊出生率(統計)
1 合計特殊出生率とは
合計特殊出生率(ごうけいとくしゅしゅっしょうりつ)とは、「15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの」で、1人の女性がその年齢別出生率で一生の間に産むとしたときの子どもの数に相当します。
合計特殊出生率には、期間合計特殊出生率と、コーホート合計特殊出生率の2種類ありますが、ここでは、年次比較や地域比較に用いられる茅野市の期間合計特殊出生率について紹介します。
なお、合計特殊出生率の算出に使用する基礎資料として、出生数は厚生労働省「人口動態統計」の母の年齢(5歳階級)別出生数を、女性人口は住民基本台帳の年齢(5歳階級)別日本人女性人口(各年10 月1 日時点)を用いています。
また、出生数について、母の年齢14歳以下は15~19歳に、50歳以上は45~49歳に含んでいます。
(1)合計特殊出生率の算出方法について
合計特殊出生率は、本来年齢(各歳)ごとの出生率を足し上げる仕組みであることから、当市では年齢(5歳階級)ごとに、母の年齢別出生数を住民基本台帳による年齢別日本人女性人口で除して平均値を求め、それを5倍した数値を足し上げています。
(2)「期間合計特殊出生率」と「コーホート合計特殊出生率」について
「期間合計特殊出生率」:ある期間(1年間)の出生状況に着目したもので、その年における各年齢(15歳~49 歳)の女性の出生率を合計したもの。女性人口の年齢構成の違いを除いた「その年の合計特殊出生率」であり、年次比較、国際比較、地域比較に用いられています。
「コーホート合計特殊出生率」:ある世代の出生状況に着目したもので、同一年生まれ(コーホート)の女性の各年齢(15歳~49歳)の出生率を過去から積み上げたもの。「その世代の合計特殊出生率」です。
実際に「1人の女性が一生の間に生む子どもの数」はコーホート合計特殊出生率ですが、この値はその世代が50歳になるまで得られないため、それに相当するものとして「期間合計特殊出生率」が一般に用いられています。
2 茅野市の令和4年の合計特殊出生率 「1.34」
前年比0.17ポイント低下
令和4年茅野市の合計特殊出生率は、1.34で前年の令和3年と比べ0.17ポイント低下しました。
合計特殊出生率を計算する際の分子となる出生数及び分母となる女性人口は大きく減少しています。
なお、人口を維持するのに必要な合計特殊出生率は、2.08とされています。
資料:出生数は、厚生労働省「人口動態統計」の母の年齢5歳階級別人口によります。
算出に用いる女性人口については、茅野市は住民基本台帳人口の日本人女性人口を使用。
第1表 茅野市の合計特殊出生率(令和4年) [Excelファイル/29KB]
3 母の年齢(5歳階級)別合計特殊出生率
「25~29歳代でわずかに上昇、それ以外は低下か同率」
母の年齢(5 歳階級)別での合計特殊出生率によると、前年の令和3年と比べて25~29歳代はわずかに上昇しましたが、それ以外の20~24歳代、30~34歳代、35~39歳代で低下しました。15~19歳代、40~44歳代は同率でした。
特に30~34歳代は、0.59ポイントから0.47ポイントへと0.12ポイント低下しました。
資料:出生数は、厚生労働省「人口動態統計」の母の年齢5歳階級別人口によります。
算出に用いる女性人口については、住民基本台帳人口の日本人女性人口を使用。
第2表 茅野市母親の年齢(5歳階級別)合計特殊出生率の推移 [Excelファイル/23KB]
4 茅野市、長野県及び全国との合計特殊出生率の比較
「全国比では0.08ポイント高いが、長野県比では0.09ポイント低い」
令和4年の合計特殊出生率は、全国が1.26、長野県が1.43、茅野市が1.34 となっています。
前年と比べるとそれぞれ、全国は0.04ポイント、長野県は0.01ポイント、茅野市は0.17ポイント低下しました。
資料:出生数は、厚生労働省「人口動態統計」の母の年齢5歳階級別人口によります。
算出に用いる女性人口については、住民基本台帳人口の日本人女性人口を使用。
長野県、全国については推計人口による日本人女性人口を使用。
第3表 茅野市、長野県及び全国の合計特殊出生率の推移 [Excelファイル/27KB]
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第4表 茅野市 出生数の年次推移、母の年齢(5歳階級別) [Excelファイル/13KB]