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【小平奈緒選手】ラストレース フォトレポート
写真で伝える 小平奈緒選手 現役ラストレース
令和4年10月22日(土曜日)、小平奈緒選手の現役ラストレースが長野市エムウェーブで行われました。
小平選手がラストレースとして決めたのは、8連覇がかかる全日本距離別選手権 女子500メートル。
令和4年4月に、この大会を現役最後のレースにすることを表明していました。
約6,400人収容の会場は、小平選手の雄姿を一目見ようと多くの観客が詰めかけ、満席になりました。
茅野市からは、地元スケートクラブの児童・生徒、同級生ら約1,000人の市民が駆け付け、手作りの応援グッズなどを手に声援を送りました。
レース前の練習に小平選手が姿を見せると、小平選手の登場を待っていたこどもたちのテンションは一気に上昇。
「奈緒選手だ」 「かっこいい」 「奈緒選手、頑張れー!」
憧れの選手を目の前にし、目を輝かせていました。
小平選手は、12組中11組に登場。
出番が近づくにつれて、会場全体に緊張が走ります。
小平選手は、得意のアウトレーンスタート。
スタートラインに立った小平選手に、すべての観客の視線が集まります。
緊張感に包まれ、会場全体がかたずをのんで見守るリンクで、小平選手のスケート競技生活の集大成となる500メートルが始まりました。
号砲とともに、飛び出す小平選手。
最初のコーナーでスムーズに加速した小平選手。
「ゴールまで一直線、飛び込むだけ」と、現役最後となる500メートルを駆け抜けました。
結果は、37秒49で優勝。
会場は、小平選手への祝福の拍手とともに、現役生活を労うあたたかい拍手で溢れました。
レース後には、引退セレモニーが行われました。
会場の照明が落とされ、観客が自身のスマートフォンのライトで会場を照らし、会場全体が幻想的な空間に包まれました。
その中を、スケート靴を履いた小平選手が観客一人一人に手を振りながら、笑顔でゆっくりと”ラストラン”。
会場には、親友であり、オリンピック2大会金メダリストの李相花さんや、親交のあるフォークデュオ「ゆず」の北川悠仁さんらからのビデオメッセージが流れました。
また、小平選手がオランダ留学時代にコーチだったマリアンヌ・ティメルさんがサプライズで駆けつけ、小平選手は驚いた表情を見せながらも、当時のことを懐かしそうに思い出している様でした。
小平選手のスピーチでは、「みなさんのぬくもりを感じながらスケートリンクを去ることが出来るのは、本当に幸せです。たくさんの人に支えられてここまで成長できました。私の歩みは、これからも続きます。今度は皆さんの近くで、歩みを共に進めていくことができたら幸せです。」と語り、大きくあたたかな拍手に包まれたリンクを後にしました。
また、会場の子どもたちに小平選手からの「サプライズ」が用意され、2019年10月に発生した台風19号災害で大きな被害を受けた長野市長沼地区などで採れたリンゴ1,000個が配られました。
多くの人に夢と感動を与えてくれた小平選手。
スケートリンクという場を越えた、さらなるご活躍を茅野市から引き続き応援しています。
広報紙「広報ちの」令和4年12月号(11月下旬発行予定)では、小平奈緒選手ラストレース特集を予定しています。お楽しみに。