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森林内等の作業におけるマダニ刺されに関する注意事項について
国より長野県を通じて注意喚起の連絡がありました。
市民の皆さんもすでに報道でご承知のことと思いますが、2011年に国内では始めてダニ媒介性疾患である「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の症例が確認されました。
SFTSウイルスは以前から国内に存在していたことが示唆されており、感染の危険が急に高まったものではありませんが、マダニは全国的に分布していること、また、SFTS以外にも日本紅斑熱やライム病等の感染症を媒介することから、特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけて、マダニに刺されないよう注意する必要があります。
以下の注意事項についてご確認いただき、予防対策をしていただくようお願いします。
1 ダニに刺されないために
ア)服装について
- 皮膚の露出は避けてください。
- 衣服は、長袖、長ズボン、長靴下等を着用し、衿首、袖口、裾からダニが入り込まないよう、そで締まり、すそ締まりの良いものを着用してください。
イ)作業中、作業後等における対策について
- 休憩、休息時間等には、自分の衣服をたたいてダニを落してください。
また、敷物等所要の工夫をし、地面に直接腰を下ろさないよう心掛けてください。 - 必要に応じてダニ忌避剤を携行し、使用してください。
- 終業時には、ダニが付着していないかお互いの服装(頭部、耳の中と後部、
首の周りを含む)を点検してください。 - 帰宅後、入浴時等において、刺されやすい頭部(髪の毛の中)、耳の中と耳の後ろ、首の周り、わきの下、そけい部、大腿内側、膝の後部などにダニや刺され痕がないか確認してください。
ウ)その他
野生動物等には、直接触れないでください。
2 ダニに刺された場合の措置について
ア)ダニの刺されが浅く、自分でダニを取り除くことが可能である場合
- ダニの口器が皮膚に残らないようにピンセット等で皮膚に近い部分を挟んで静かに
ゆっくりと離してください。なお、その際、病原体が逆流して感染を促すことがあるので、
無理をして虫体を絞り込むことのないよう注意してください。 - 取り除いた皮膚の部分は、消毒してください。
- ダニの一部が皮膚に残った場合は、残った虫体を皮膚科医師に完全に
取り除いてもらうようにしてください。
イ)自分でダニを取り除くことが困難である場合
皮膚科医師により、刺した虫体を取り除いてもらうようにしてください。
ウ)感染症の初期症状と思われる症状が現れた場合
医療機関で処置、治療等を受けてください。