神長官守矢史料館
コロナウイルスの感染状況により、臨時休館することがあります。
6月の休館日
6月5日(月曜日)、12日(月曜日)、19日(月曜日)、26日(月曜日)
企画展のご案内
守矢文書にみる徳川家康とその時代
会期 令和5年(2023年)4月29日(土曜日)~7月2日(日曜日)
内容
天正10年(1582年)3月に武田勝頼が織田信長に滅ぼされ、同年6月に織田信長が滅びると、諏訪地方は様々な勢力の争奪の場になりました。当時の諏訪家の当主である諏訪頼忠は、小田原北条氏を後ろ盾にしていました。しかし、甲斐国(山梨県)方面から徳川家康が諏訪を支配下に置こうと進出してきました。徳川勢は一時高嶋城を包囲するなどしましたが、北条勢が佐久方面から諏訪へ入り、諏訪頼忠を援護しました。その後、徳川勢と北条勢は若御子(山梨県北杜市須玉町)で対陣し、10月29日に和睦しました。これにより諏訪頼忠は徳川家康の傘下に入ることになりました。
諏訪上社の神長官を務めていた守矢家には、この時の徳川勢の酒井忠次や、北条勢の北条氏直などの書状がのこされており、当時の緊迫した状況を伝えています。企画展では、天正10年の争乱から、天正18年に諏訪頼忠が関東地方へ転封し、慶長6年(1601年)に諏訪へ戻ってくるまでの期間について、守矢文書により展示します。
守矢文書目録について
「神長官守矢家文書目録」は、売り切れとなりました。今後は、添付ファイルをダウンロードしてご覧ください。
常設展のご案内
守矢史料館は鎌倉時代より守矢家で伝えてきた守矢文書を保管・公開する史料館です。
守矢家は中世より諏訪神社上社の神官の一つである「神長官(じんちょうかん)」を明治時代まで勤めてきた家柄です。
守矢史料館は守矢家の敷地内に建っており、諏訪の風景を現在に伝えています。
収蔵史料
守矢文書は県宝155点・茅野市指定文化財50点を含む総点数1618点の古文書です。
諏訪神社の祭礼に関する古文書がほとんどですが、中には中世の信濃国の状況を克明に記録したものがあり、当時の状況を語る上で唯一の史料といってもいいでしょう。
中世の古文書でもっとも多い史料として武田信玄の書状があり、長野県だけではなく山梨県にも欠くことのできない史料です。
ロビー展示
諏訪神社上社において、御柱祭と並んで重要な祭礼である「御頭祭」の復元展示を行っています。「御頭祭」は旧暦3月の酉の日に行われていたので、別名「酉の祭り」ともいわれています。現在の御頭祭は4月15日に、上社前宮(茅野市)で行われている祭礼で、中世においては信濃各地の豪族に当番が割り当てられて執行されていました。
展示の元になった資料は、江戸後期に日本各地を回り、珍しいことを記録した菅江真澄のスケッチです。古来からの諏訪神社の祭礼の形態を考える上で非常に貴重な展示といえるでしょう。
常設展示室
常設展示室では、武田信玄の古文書を中心に展示しています。基本的な展示テーマは「鉄鐸」で、鉄鐸関係の古文書と、守矢家に伝わる鉄鐸を展示しています。その他、「鹿食免」のお札や、平成2年に守矢史料館建設に伴い発掘調査を行った状況や出土遺物を展示しています。
建物
守矢史料館は平成3年に開館し、建物の基本設計は藤森照信教授(当時 東京大学生産技術研究所助教授・現 東京大学名誉教授)が行いました。
藤森教授は諏訪の建造物の特徴や中世の信仰のイメージを取り入れつつ、新たな発想の史料館を建築しました。
構造は鉄筋コンクリートの上に、壁体部分においては内外とも特別調合の壁土を塗り、床面は同様のタタキとし、さらに一部壁土の上にはさわら材手割り板をかぶせています。また、屋根には地元の「鉄平石」といわれる平石と天然スレートをのせています。正面入口の庇を貫く4本柱は地元産のイチイの樹を使っています。
守矢史料館の刊行物
書名 | 価格 | 重さ |
---|---|---|
神長官守矢史料館のしおり | 200円 | 50グラム |
守矢史料館周辺ガイドブック | 800円 | 190グラム |
神長官守矢史料館史料図録『御渡』(神渡) | 300円 | 65グラム |
- 刊行物は神長官守矢史料館で購入することができます。
- 郵送の場合は、まず、現金書留で代金を郵送していただいた上、着払いでお送りします。
開館時間
午前9時~午後4時30分
休館日
毎週月曜日と年末年始(12月29日~1月3日)
国民の祝日の翌日。ただしこの日が月曜日にあたる時はその翌日も休館。
入館料
区分 | 大人 | 高校生 | 小中学生 |
---|---|---|---|
個人 | 100円 | 70円 | 50円 |
団体(20人以上、1人1回) | 70円 | 50円 | 30円 |
無料で入館できる方
- 小学生未満は無料です。
- 諏訪6市町村に在住または在学する小中学生は無料です。
入館時に図書館利用カードまたは生徒手帳を受付窓口で提示してください。 - 茅野市在住または在学の高校生は無料です。入館時に生徒手帳を提示してください。
- 障がい者手帳をお持ちの方は無料です。入館の際「障がい者手帳」を提示してください。
また、介護の方が無料となる場合があります。詳しくはお問い合わせください。 - その他の減免、または優待割引などについては、当館へお問い合わせください。
交通案内
- 徒歩の場合 JR茅野駅下車、駅より3キロ、徒歩40分
- 車の場合 中央自動車道諏訪インターチェンジから車で5分(駐車場あり)
地図情報
茅野市宮川389-1