茅野市消防団総合計画を策定しました
計画作成の経過と課題
地域の皆さんから消防団員の削減や運営費の減額などを求める要望に加え、現役消防団員からも負担軽減を求める声が多数寄せられました。
これらの課題解決を図るため、茅野市と茅野市消防団では、茅野市消防団長を長とした「茅野市消防団総合計画策定委員会」を令和元年に設置しました。
委員会では、課題解決と地域防災力の維持と強化を見据えた消防団組織のあり方、地域特性に応じた車両配備等の検討、団員定数や消防団行事の見直しによる団員の負担軽減策、団員報酬や手当の見直しを含めた協議を進めてきました。
このたび、「茅野市消防団総合計画」を策定しました。(令和5年4月1日施行)
今後、市内10地区(10分団)では、「茅野市消防団総合計画」を基本としながら更に協議を進め、順次計画を施行していきます。
なお、茅野市消防団総合計画内の消防団組織の適正配置案、消防ポンプ等配備計画案は、今後の協議内容により変更することがあります。
課題解決に向けた7つのポイント
(1) 部数、団員数を改正
改正前: 茅野市消防団1本部、10分団、65部、団員数967名
改正後:茅野市消防団1本部、10分団、33部、団員数627名
※適正配置案としていますが、協議により変更があります。
(2) 1部あたりの団員数の構成を見直し
1部あたりの団員数は、下記を目安として部を構成します。
- 自動車ポンプ1台あたり 20名
- 小型消防ポンプ1台あたり 15名
(3) 団員数80名を超える分団に、自動車ポンプ1台配備
自動車ポンプを配備する分団は、団員数80名を超える分団に1台配備します。
また、各分団の部数に応じ、多機能消防車、資器材運搬車、軽積載車を配備します。
※各車両とも小型ポンプは積載可能な車両です。
(4) 分団へは、市で車両を配備します
総合計画に基づき配備される車両は市で配備していきます。
(5) 詰所(屯所)の維持管理費を市で補助(一部)
部の統合により使用していく詰所(屯所)は、維持管理費の一部を市で補助します。(分団運営交付金として各分団に交付)
(6) ポンプ操法大会、ラッパ吹奏大会、救護大会は中止
団員の負担軽減のため、ポンプ操法大会、ラッパ吹奏大会、救護大会は中止とし、火災対応訓練やラッパ吹奏講習会に変えて行います。
また、応急手当講習会の受講によるスキルアップを図ります。
※諏訪消防協会や長野県消防協会が主催する上部大会への出場については、分団長会で協議を行います。
(7) 手当や報酬の見直し
災害出動手当や年報酬の見直しを行います。
※年報酬の見直しは全分団の適正配置が完了した際に行います。