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松くい虫被害の発生について

茅野市内において2例目の松くい虫被害が確認されました。

松くい虫とは

マツを枯らす森林病害虫を松くい虫と呼びます。主にクロマツやアカマツを対象に、それまで健康だったマツを急激に枯らします。松くい虫被害はマツノザイセンチュウという微生物によって引き起こされ、センチュウはマツノマダラカミキリにより運ばれます。

マツノザイセンチュウ           

マツノザイセンチュウ 

マツノザイセンチュウは、線虫の一種。 長さ1mm足らずの、肉眼では見えない微生物。

 マツノマダラカミキリ

マツノマダラカミキリ

マツノマダラカミキリは、カミキリ虫の一種。
大きさは20~25mmで、暗赤褐色に白と黒のまだらがある。触角は体長の1~2倍程度。

(写真:長野県林業総合センター提供)     

松くい虫発生メカニズム

まつくい虫発生メカニズム

侵食・感染
マツノマダラカミキリが小枝の皮を食べる。(マツノザイセイチュウが侵入)

発病
マツが衰弱。(マツノザイセイチュウが増殖)

産卵
衰弱した松に産卵。(マツノザイセイチュウが繁殖)

越冬・蛹化
マツノマダラカミキリが蛹化・羽化。(マツノザイセイチュウが成虫に移動)

羽化・脱出
マツノマダラカミキリが脱出。(マツノザイセイチュウを運ぶ)

※【侵食・感染】へ戻る。

被害木の特徴

松くい虫の被害にあったマツは、それまで健康だった葉が夏から秋にかけて急激に色褪せ、葉をつけたまま赤褐色に枯れあがり、最終的には葉が落ちてしまいます。葉の枯れ方として、先に古い葉(2~3年目の葉)が、その後新しい葉(今年生えた葉)が色褪せ、一部は垂れ下がります。

また、葉が枯れるのは最終段階ですが、それまでに外見には目立った変化がないまま、松脂の分泌量が減少することも特徴です。通常マツの幹に傷をつけると、傷口から松脂が分泌されますが、被害木については傷口からの松脂の分泌がほとんどありません。

松くい虫被害木           

松くい虫被害木 

松くい虫被害山林

 松くい虫被害山林

(写真:長野県林業総合センター提供)

立ち枯れたマツを見かけたら

松くい虫は、マツノマダラカミキリにより広範囲に媒介される伝染病です。そのため、被害木を見つけた場合はすぐに対処する必要があります。

急激に赤く枯れあがったマツを見かけましたら農林課林務係までご連絡をお願いします。

皆さんのご理解ご協力をよろしくお願いします。

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