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茅野市地域創生総合戦略(第1次)

茅野市は、急速に進展する人口減少、少子高齢化に対応するため、「茅野市地域創生総合戦略」を平成27年10月30日に策定しました。

ここでは、茅野市地域創生総合戦略の概要を記載します。詳しくは、ページ下部のダウンロードファイルをご覧ください。

※平成30年2月に事業の進みぐあい、茅野市地域創生総合戦略進行管理有識者会議からのご意見を踏まえて内容を一部改定しました。

茅野市地域創生総合戦略の策定の趣旨

茅野市では、茅野市の実情、特性に応じたまち・ひと・しごと創生に関する施策についての基本的な計画として「茅野市地域創生総合戦略」を策定しました。

「まち・ひと・しごと創生」とは

「まち・ひと・しごと創生」とは、国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営むことができる地域社会の形成、地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保、地域における魅力ある多様な就業の機会の創出を一体的に推進することをいいます。(まち・ひと・しごと創生法第1条)

茅野市地域創生総合戦略の構成

茅野市人口ビジョン

茅野市における人口の現状を分析し、様々な仮定の下での将来人口推計を行い、今後目指すべき将来の方向と人口の将来展望を提示しています。

茅野市総合戦略

「茅野市人口ビジョン」を踏まえ、茅野市の特性に合った、茅野市だからできる5年間(平成27年度から平成31年度まで)の目標や施策の基本的方向、具体的な事業をまとめています。

茅野市人口ビジョン

茅野市人口ビジョンは、茅野市の人口の現状分析を行い、様々な条件のもと茅野市の将来人口の推計を行います。現状分析による課題の整理、平成27年5月に実施した各種アンケート等の結果を踏まえ、人口減少対策に取り組む上での基本的な視点を明確にするとともに、茅野市が目指す将来の方向性を示し、将来的な人口等を展望しています。

茅野市の人口の現状分析

国勢調査によると、茅野市の人口は、平成12年(2000年)に老年人口が年少人口を上回り、平成17年(2005年)の57,099人をピークに減少に転じています。
国立社会保障・人口問題研究所(以下「社人研」といいます。)の推計方法・仮定条件をベースに、茅野市で推計を行った結果によると、本市の将来推計人口は、平成52年(2040年)には約4万7千人にまで減少し、昭和60年(1985年)とほぼ同水準になると推計されます。さらに、平成72年(2060年)には約3万7千人にまで減少すると推計されます。
また、平成72年(2060年)の高齢化率は、37.2%になると推計され、平成22年(2010年)に比べ13.1ポイント上昇することが見込まれます。

茅野市の人口の推移

茅野市の人口動態

長野県の毎月人口異動調査によると、茅野市の人口は、平成20年(2008年)以降減少基調となっています。人口動態は、出生・死亡による自然増減と転入・転出による社会増減がありますが、自然増減は、平成23年(2011年)以降減少基調に転じています。また、社会増減は、自然増減に先駆けて平成20年(2008年)以降減少基調に転じています。ただし、平成26年(2014年)は社会増となりましたが、全体の人口増までには至っていません。

茅野市における人口の自然増減と社会増減

茅野市の人口推計

今後、茅野市が人口減少対策に取り組む上で目標とする、各種施策の効果を見込んだ将来人口推計(本市独自推計)です。また、この推計と、社人研や日本創成会議(以下「創成会議」といいます。)により推計されている将来人口推計との比較も行いました。

推計条件

出生率 2020年(平成32年)まで1.64(平成24年と同数値)を維持し、以降2060年(平成72年)にかけて2月07日まで上昇する。
純移動率

2010年(平成22年)から2014年(平成26年)までの純移動率が2035年(平成47年)の均衡に向けて縮小したのち、以降純移動率がゼロになる。(「純移動率」とは、人口総数に対する5年間の社会動態(転入・転出)による人口増減数の比率のこと)

推計結果

本市独自推計は、出生率の向上及び社会増等を図る人口減少対策に取り組むことで、他の2つの推計パターンに比べ人口減少傾向が緩和され、平成72年(2060年)には人口4万5千人程度を維持できる見通しです。

推計結果

人口減少問題に取り組むための基本的視点

人口減少は、税収の減少や医療費の増加のほか、直接的、間接的なものも含め、様々な影響を社会に与えます。こうした影響を排除する、あるいは軽減するためには、人口を増加させる取組や人口減少ピッチを抑制する取組が必要になります。
こうした取組に欠かせない人口減少問題に取り組むための基本的視点を、アンケート結果等を踏まえ以下のように整理します。

  1. 安定的な経済基盤となる魅力あるしごとをつくる
  2. 茅野市の魅力を発信し、多くの人から選ばれるまちをつくる
  3. 四季を通じて様々な人が集う楽しいまちをつくる
  4. 子どもを産み・育てる若い世代を応援する
  5. 暮らしを支える“ひと”と“ひと”とをつなぐ安全・安心な地域をつくる

茅野市の将来展望人口

以上を踏まえ、茅野市では出生率の向上や転入者数の増加などさまざまな人口減少対策に取り組んでいきます。
そして、茅野市人口ビジョンの将来展望人口を「平成52年(2040年)の茅野市人口:5万1千人以上、平成72年(2060年)の茅野市人口:4万6千人以上」としました。

茅野市の将来展望人口の画像

茅野市総合戦略

茅野市が将来にわたって持続可能なまちであるため、「人も自然も元気で豊か躍動する高原都市」であり続けるため、茅野市人口ビジョンで示す将来展望人口(平成52年(2040年)に5万1千人以上、平成72年(2060年)に4万6千人以上)を見据え、茅野市民プランで実施してきた人口減少対策を基本に、茅野市の特性に合った、茅野市だからできる今後5年間に集中的に取り組む施策を盛り込んだ茅野市総合戦略を策定しました。

茅野市総合戦略の計画期間

平成27年度(2015年度)から平成31年度(2019年度)までの5年間とします。

基本コンセプト

茅野市の位置する八ヶ岳西南麓地域は、縄文中期には列島でも最も人口の集中した地域であったとされ、特に、市内にはこの時代を代表する国特別史跡「尖石遺跡」、国指定史跡「上之段遺跡」、「駒形遺跡」など230か所以上もの遺跡があり、「縄文のみやこ」とも言える地域です。
また、棚畑遺跡から出土した「縄文のビーナス」の愛称で呼ばれる土偶は、平成7年に、中ッ原遺跡から出土した「仮面の女神」の愛称で呼ばれる土偶は、平成26年にそれぞれ国宝に指定され、国宝「土偶」を複数所蔵しているのは、全国で茅野市のみとなっています。
1万年にわたり営まれ、自然と共生し、共に助け合って生きていたと言われている縄文時代。この縄文の文化や精神性は、日本文化の基層をなし、私たちの生活や考え方の中に息づいていると言われています。
そこで、縄文時代から受け継がれてきた文化や精神性、自然と共生する生き方などを親から子へ、子から孫へと未来につなぎ、茅野市がいつまでも輝きを放ち続けることをこの茅野市総合戦略で目指す将来像とし、茅野市総合戦略の基本コンセプトを次のように定めます。

【茅野市総合戦略基本コンセプト】

5000年の歴史(とき)を未来につなぎ力強く明日が輝く茅野市をつくる

基本目標

茅野市人口ビジョンで示す将来展望人口(平成52年(2040年)に5万1千人以上、平成72年(2060年)に4万6千人以上)を見据え、前記の基本コンセプトを具現化するため、次の5つの基本目標を設定し、茅野市総合戦略を展開します。

  • 基本目標1 魅力あるしごとをつくる~茅野市で働く~
  • 基本目標2 選ばれるまちをつくる~茅野市に移り住む、茅野市に帰る~
  • 基本目標3 楽しいまちをつくる~茅野市を訪れる、茅野市で遊ぶ~
  • 基本目標4 若い世代を応援する~茅野市で産む、茅野市で育てる~
  • 基本目標5 “ひと”と“ひと”とをつなぐ安全・安心なまちをつくる~茅野市で暮らす~

基本目標1 魅力あるしごとをつくる~茅野市で働く~

基本的方向

  • 各産業における既存事業者等の育成とその連携を図り、産業基盤を強化する。
  • 市内への企業誘致や、起業・創業支援などにより産業の新陳代謝を図るとともに、新産業の創出や新分野への参入を促進する。
  • 労働環境の整備を行い、真に働きたくなるまちの実現を目指す。

数値目標

  • 市内事業所就業者数24,300人(H31)(参考:H24 23,552人)
  • 新規創業者数5年間で95人(参考:H26 17人)

基本目標2 選ばれるまちをつくる~茅野市に移り住む、茅野市に帰る~

基本的方向

  • 茅野市の地域資源(水・環境・歴史・文化など)を積極的に発信するとともに、移住・定住に向けた環境の整備を行うことで、茅野市への新しい人の流れをつくる。
  • 1万戸の別荘等に着目し、情報発信、環境整備支援を行い、選ばれる二地域居住地を目指す。
  • 市内で生まれ、育ち、学んだ子どもたちに対する郷土愛を育む取組を実施し、若い世代の人口定着を目指す。

数値目標

  • 生産年齢人口(15歳~64歳)比率59.1%(H31)(参考:H22 60.9%、国立社会保障・人口問題研究所H32推計56.9%)
  • 20歳~24歳区分人口2,600人(H31)(H26の15歳~19歳区分人口から△114人)
    (参考:H26.10.1時点の15歳~19歳区分人口2,714人、H17~H21各年における15歳~19歳区分人口の5年後の人口増減平均△205人)

基本目標3 楽しいまちをつくる~茅野市を訪れる、茅野市で遊ぶ~

基本的方向

  • 地域資源の発掘、磨き上げや観光拠点の整備を進め、「茅野市観光ブランド」を構築し、戦略的な情報発信による交流人口の増加を目指す。
  • 人と自然との共生をキーワードに「縄文」の価値を活かしたまちづくりを推進し、縄文文化の魅力を国内外に発信することで、茅野市への来訪者の増加を目指す。

数値目標

  • 市内観光地延利用者数3,400,000人/年(H31)(参考:H26 3,193,700人)
  • 尖石縄文考古館来館者数70,000人/年(H31)(参考:H22~H26平均46,717人/年)

基本目標4 若い世代を応援する~茅野市で産む、茅野市で育てる~

基本的方向

  • 若者の出会いの場を創出し、出会いの輪を広げ、結婚へとつなげる。
  • 子育ての不安を取り除き、夫婦が理想とする子どもの数をかなえる。

数値目標

  • 人口千人当たりの婚姻件数7件以上(H31)(参考:H25 6月1日件)
  • 人口千人当たりの出生人数9人以上(H31)(参考:H26 8月5日人)

基本目標5 “ひと”と“ひと”とをつなぐ安全・安心な地域をつくる~茅野市で暮らす~

基本的方向

  • 地域コミュニティ活動の活性化のための支援を行い、地域の身近な問題を自ら解決することができるコミュニティづくりを進める。
  • 防災に関する自助・共助・公助の活動を充実し、それぞれの連携を図ることで、災害に強い支え合いのまちづくりを進める。
  • 福祉21ビーナスプラン及び地域福祉行動計画を推進し、お互いに支え合い、住み慣れた地域でその人らしく暮らせるまちづくりを進める。

数値目標

  • 市内の区・自治会への入区率73%(H31)(参考:H26 70.5%)
  • 自主防災組織訓練参加世帯割合85%(H31)(参考:H26 74.4%)
  • 支え合いマップ・名簿等を利用した自主防災組織防災訓練の実施率100%(H31)

広域連携の推進

人口減少や少子高齢化、東京一極集中の打破という大きな課題に対応するためには、当市単独での取組はもちろん、国や長野県との連携、諏訪地域の市町村との連携、圏域を越えた市町村との連携が重要になります。特に産業振興や観光振興では、茅野市と密接に関係する諏訪圏域での連携はもちろん、同じ課題を抱える市町村同士、また、同じ資源を共有する市町村同士で連携し、地域全体で地方創生に向けた取組を進めることが求められます。
茅野市総合戦略の中に、市町村の枠に捉われず、長野県や市町村同士が補うし合い、連携していくという視点から、様々な場面での広域連携事業を盛り込みます。

諏訪東京理科大学との連携の強化

諏訪東京理科大学は、県内唯一の私立理工系大学として、また、諏訪地域唯一の4年制大学として、これまで地域の活性化や産業振興など様々な方面で大きな役割を果たしてきました。
人口減少や少子化が進行する中、地方大学の置かれる状況は、年々厳しさを増しています。地域と地方大学が共に生き残っていくためには、両者が連携、協力し、学生の地元定着や大学が持つ専門知識や人材を活用した産業振興、地域活性化などに向けた取組を推進する必要があります。
平成30年4月からは公立大学として開学し、茅野市のみならず、諏訪圏域の市町村、産業界と諏訪東京理科大学との連携をより一層強化し、地域における雇用創出や産業の活性化、若者の定着等に向けた取組を強力に推し進めます。

茅野市総合戦略の進行管理

各基本目標の数値目標、重要業績評価指標(KPI)の検証

茅野市では、第4次茅野市総合計画(茅野市民プラン)の進行管理にあたり、細施策評価や事務事業評価において、各細施策、各事務事業に数値目標を設定しています。茅野市総合戦略において設定した数値目標やKpiの評価についても、細施策評価や事務事業評価の仕組みを基本に、効率的な検証を行うものとします。

茅野市総合戦略のフォローアップ(有識者の参画)、総合戦略の改定

茅野市総合戦略の進行管理にあたっては、住民代表や産官学金労言の関係者からなる茅野市総合戦略進行管理有識者会議を組織して、総合戦略全体のフォローアップを中心に行い、国の施策や県の総合戦略との整合を図りつつ、総合戦略の見直しを中心に議論をしていただきます。
上記のKpiの検証、有識者の参画を得て行うフォローアップ、議会における協議等を踏まえ、必要に応じて茅野市総合戦略を改定します。

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【2018.10改定】茅野市地域創生総合戦略 [PDFファイル/5.95MB]

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