HIV・AIDS(エイズ)について
~エイズとわたし 支えることと防ぐこと~
12月1日は「世界エイズデー」です。
HIV・AIDS(エイズ)について知っていますか?
現在、HIV感染者は世界で5000万人を超しています。1分間に世界の24歳以下の若者の6人がHIVに感染しているといわれています。日本でも、HIV感染者は増加しています。
このように、今はエイズは誰もがかかる可能性のある病気なのです。
しかしながら、いまだエイズに対して正しく理解している人は少なく、患者や感染者はエイズと戦いながら、世間の偏見や差別とも戦っています。
エイズによって偏見や差別から苦しめられている人々がたくさんいることを忘れずに、正しい知識を身についけていただきたいと思います。
HIV・AIDS(エイズ)の基礎知識
HIV=エイズではありません。
エイズとは
日本語で、「後天性免疫不全症候群」といい、生まれた後にかかる(後天性)、免疫力が低下すること(免疫不全)により生じる、さまざまな症状の集まり(症候群)という意味です。
HIVとは
Human(人)
Immunodeficiency(免疫不全)
Virus(ウイルス)
の頭文字をとって名づけられた「エイズウイルス」のことです。
HIVに感染しても、しばらくは自覚症状がありません。
ほとんどの人がHIVに感染したあと数年間は、症状が現れることはありません。そのため、感染を知らないままに、大切なパートナーにもうつしてしまう可能性があります。
やがて、免疫力が弱まり、症状が現れてきます。
HIVに感染して免疫力が低下すると、体内に侵入してくる、普通ではなんでもない弱い細菌などに感染しやすくなったり、悪性腫瘍もできやすくなります。
こうして発症する疾患のうち、代表的な23の指標となる疾患を発症した時点で、エイズ発症と診断されます。
HIVの感染経路は主に3つ
- 性的接触による感染
もっとも多い感染経路です。HIVは主に、血液や精液・膣分泌液に多く含まれています。
HIVは感染者の血液・精液・膣分泌液から、性行為の相手の性器・肛門・口などの粘膜や傷口を通って感染します。 - 血液による感染
感染者と注射針や注射器を共有する麻薬の回し打ちによって感染します。
また、感染者の血液が傷口や粘膜に大量につくと、感染する可能性があります。 - 母親から赤ちゃんへ
お母さんがHIVに感染している場合、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染することがあります。
また、母乳による感染の例もあります。
こんなことではHIVはうつりません。
HIVは空気中では生きられません。学校や職場などでの日常生活でうつることはありません。
- せき、くしゃみ
- 洋式トイレの便座
- 握手
- ドアノブ、手すり、電車のつり革
- コップや食器類の共有
- 抱擁、軽いキス
- プール、共同浴場
- 同じ料理をつつく
- 蚊や昆虫に刺される
HIV検査ってなに?
HIV検査とは、HIVに感染しているかどうかを調べる検査です。
少量の血液(5cc程度)を採って、血液の中にHIV抗体ができているかいないかを調べます。
検査はどこで受けられるの?
保健所・医療機関で受けられます。
保健所では「無料」「匿名」「どこでも」受けることができます。
医療機関では、検査料は有料となります。
詳しくはこちらへ(長野県ホームページへジャンプします。)<外部リンク>
諏訪保健福祉事務所でのエイズ・性感染症に関する相談・検査について
相談・検査は匿名で受けることができます。
迅速検査の実施日
- 毎週水曜日:午前9時から午前11時30分まで
- 毎月第2水曜日:午前9時から午前11時30分まで、午後4時から午後7時まで
通常検査の実施日
平日午前8時30分から午後5時15分まで
相談・検査申込は、電話にて予約をしてください。
専用ダイヤル:0266-57-5656
HIV感染は予防できます。
感染の危険性は、誰にでもあります。安全な性行動で、感染を防ぐことができます。
HIV・AIDS(エイズ)に関して詳しく知りたい人へ
インターネット
エイズ予防財団<外部リンク>
HIV検査相談マップ<外部リンク>
独立行政法人 国立国際医療研究センター病院 エイズ治療・研究開発センター<外部リンク>
長野県ホームページ<外部リンク>
電話相談
エイズ予防財団 0120-177-812 03-5259-1815(携帯電話から)
諏訪保健福祉事務所 0266-53-6000