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令和4年度中学生の税についての作文・税の標語・租税教育推進校 入賞作品紹介

令和4年11月22日、「中学生の税についての作文・税の標語・租税教育推進校」の合同表彰式が開催されました。

「中学生の税についての作文」、「税の標語」は、将来を担う中学生に税について関心を持ってもらうこと、税について正しい理解を深めてもらうことを目的として毎年、行っています。

令和4年度は市内3中学校から395点の応募がありました。

このページでは、入賞作品をご紹介します。

入賞者のみなさん、おめでとうございます。

令和4年度中学生の税についての作文入賞者について

令和4年度 中学生の税についての作文・税の標語・租税教育推進校 入賞者一覧
部門 学校名 氏名
中学生の税についての作文 諏訪納税貯蓄組合連合会長賞 東部中学校 3年1部 本木 陽菜 さん
東部中学校 3年1部 柳澤 莉音 さん
東部中学校 3年2部 矢島 史悠 さん
茅野市長賞 永明中学校 3年2組 河野 杏紗 さん
永明中学校 3年3組 西川 生吹 さん
北部中学校 3年1部 野澤 優月 さん
北部中学校 3年2部 青柳 璃子 さん
長峰中学校 3年1組 岡田 侑也 さん
長峰中学校 3年1組 山岡 佑有 さん
東部中学校 3年2部 岩井 千奈 さん
東部中学校 3年3部 柳澤 大雅 さん
税の標語 諏訪税務署長賞 永明中学校 3年1組 櫻井 陸 さん
租税教育推進感謝状贈呈校 諏訪税務署長感謝状 茅野市立湖東小学校

中学生の税についての作文

諏訪納税貯蓄組合連合会長賞

『税のお話を聞いて』  茅野市立東部中学校 3年1部  本木 陽菜 さん

税金は種類が多くて名前も難しい、私にはまだあまり関係ないと今まで思っていました。

しかし、今回税金についてお話を聞いて考えが変わりました。「税金がない世界」を映像で見て、ごみを片づけてくれなかったり、学費が高くて学校に通えず、高齢者になっても働かなければならない世界を見て、当たり前のようにごみを捨てたり学校に通っている自分は税金のおかげで生活することができているんだと気づかされました。税金は、安心して生活を送るためにあるんだと思いました。税金は種類が約50種類もあって難しいけれど、国税と地方税その中にも直接税・間接税と分けることができて、それぞれの税が私達の生活に返ってきていて、私は税金について、そしてその使いみちについても関心を持たなければならないと学びました。また、税金についてはさまざまな問題があり、一般会計税収に比べ一般会計歳出が大きく上回っていて、それによって国債を発行し続けていて国債がたまっています。

当然返していかなければなりませんが、安心して生活を送るための税金なのに、このまま国債がたまり続けていくと国債を返すために税金が多く使われて、生活の中で使う税金が足りなくなってしまうと思います。もう1つ問題を知りました。少子高齢化による、お年寄りが増えて若い人が減ってしまうことで、年金を受け取る人が増えるのに対して税金で年金も納める若い人達が減り、納税額が増えるかもしれなくて苦しむことになるかもしれないし、お年寄りも年金が減ってしまい、生活が苦しくなって働かざるを得なくなってしまうと今日見た「税がない世界」と同じになってしまいます。安心して生活を送るためにある税金がこのままでは、生活の役に立たないお金になってしまうと思います。そんな未来にしないためにも、税金や今、日本が抱えている様々な問題にも1人1人が目を向けて関心を持つことがとても大事だと思います。お話でも言っていましたが、これから私達が18歳になって選挙で投票できるようになったときに、問題に取り組んでくれる人かどうか見て選ぶことで少しずつ問題を解決していくことができます。税金も、選挙も、様々な問題も難しいなと思いますが、難しいと思って終わりではなく、関心を持ってまずは知り、考えることで考えられる人になっていきたいと思います。

今日は税金について仕組みを知って、私にはあまり関係ないこと・難しいことだと思っていましたが、関心を持たなければならないこと・安心して生活を送るための税金という考えになりました。これからも考えを変えていきたいです。

『税金を納める理由』 茅野市立東部中学校 3年1部  柳澤 莉音 さん

税金は、たくさんの用途で使用されています。例えば、私たち学生の教育費や、医療や介護などの公的サービス、ごみの収集や水道の施設など、様々な目的で使われています。

私は、あまり税金について深く考えたこともありませんでしたが、今回、税についての勉強をし、納税の大切さを知りました。

そもそも、税金が存在しないと、私たちの生活はとても苦しくなってしまいます。なぜなら、学費や医療費などは税金によって安くされているからです。税を払うことは、私たち自身の生活を豊かで過ごしやすいものにするためなのです。私は、今まであまり「税」が良いものだとは思っていませんでした。しかし、日々の買い物などで納税をすることで、私たちが必要とする公共サービスを、安心して使うことができるのです。少し不満を抱いていた税というものが、自分たちの安全な暮らしのために使われていると知り、納税は大切なことなんだと感じました。そして、これらの考えをふまえると、脱税をするという行為は、本当にしてはいけないものだと思いました。なぜなら、憲法で納税が義務とされているから、という理由もありますが、国の皆で支えあうためであるはずのことを避けて、自分勝手な事をしているから、という理由が大きいと思います。こういった事をしてしまうのは、税金によって支えられている生活を知らないからなのだと思います。だからこそ、納税をする理由とその目的を、私たちは知るべきなのだと、私は考えます。

今回、税についての学習をして、私は、今まで嫌なものだと思っていた税は、私たちの暮らしを大きく支えるものだということを知りました。こういったことを知らなければ、私たちはただ不満を持ち、支えてくれているものを知らないままでいることになってしまいます。

便利で快適な生活をつくるのは、国の決めたルールや、社会の安全を守る仕事をする人々だけではありません。納税者である私たち自身も、社会へ貢献することができるのです。私たちが自分の稼いだお金で納税をするのは、まだ少し先のことです。しかしその時に、自分が社会に貢献できたと感じられるよう、税がある意味を、私たちは知っていくべきなのです。

人々は税によって生活を支えられています。私も、そのうちの1人です。だから、自分で納税ができるようになったら、その税で自身も他の人も支えられるようになりたいです。

『税金による良さ、そしてこれからの課題』 茅野市立東部中学校 3年2部  矢島 史悠 さん

僕は今回の租税教室で税金の大切さを改めて実感しました。税金があると、実際よりも高い買い物をした気になります。でも、その税金で僕達が教育を受け、警察や消防そして医療といった社会保障を充実して受けられていることに感謝をするべきなんだと思いました。

そして今回の租税教室では、今までは知らなかったことも詳しく知ることができました。

最初は、どんな人でも皆同じ額の税金を納めるとばかり思っていました。そのため、所得の不均衡をなおす累進課税制度というものがあると知り、とても驚きました。社会保障の支出を通じて、所得の少ない人の生活を助けていると知り、税金という制度の良さが分かりました。

ただ疑問もあります。人を支えるはずの税金が人を苦しめてしまうこともあるのではないかという疑問です。今は少子高齢化が深刻な問題として取り上げられます。そして日本という国は多額の借金をしています。この借金を返していくのは、今の学生などこれからを担う世代です。高齢の方々は年金をもらい生活しています。その年金は僕達の世代まであるか分かりません。国の借金を返すために税金が高くなり、支えてきていたのに、自分達の老後が安心できるものか分からない。僕達はなぜ国がここまでの借金を抱えているのかを詳しく知りません。税金は国民を守ってくれるものですが、税金が高くなってしまっては苦しむ国民が出てきてしまうということを忘れずに、良い点と悪い点の区別をしっかりとつけることが大切だと思いました。

税金が無くなっては困ることも多いですが、税金が高くなり続けることもまた、国民を困らせます。常に自分自身の意見を持ち、すべての人が「公平」になる世の中を僕も考えていきたいと思いました。今回学んだことを生かして生活していきたいです。

茅野市長賞

『社会保障の危機を救え!』 茅野市立永明中学校 3年2組  河野 杏紗 さん

8月7日、私の住む長野県では県知事選挙が行われた。選挙前、ニュースで各候補の公約が紹介されていたので、気になって見ていたら、ある公約が目にとまった。子どもの医療費補助の対象を18歳まで拡大し、自己負担も無料にするというものだ。日本の医療費は国民全員に加入が義務付けられている公的な医療保険の「保険料」と「税金」でほとんど賄われていて、窓口負担はかなり小さい。医療費だけではない、ひとり親の家庭や障がいのある人への支援、予防接種や下水道の整備にも税金は使われている。税金は暮らしを豊かにするだけでなく、その暮らしの根本にある生命や生活を守ってくれるものなのだ。

私も、税金があって良かったと思ったことがある。入院費だ。昨年、2ヶ月入院したのだ。1日3度の食事、入浴、院内学級にも通い、薬も服用していた。かなり質の良いサービスを長期間受けられたのだが、退院時には、やはり入院費が気になった。しかし、実際の負担はたったの500円だった。病院に行って診察を受けたときや、薬をもらったときと同じ500円。驚いたが、それは国民が当たり前のように支払っている税金や保険料のおかげだと知ってもっと驚いた。さらに診察代や薬代もそれらによって助成されている。私はかなり病院に行っているほうだと思うが、知らないうちに多くの人の協力を得ていて、税金などの社会保障制度に助けられていた。

日本の社会保障は国民1人1人から少しずつお金を納めてもらう「助け合い」で成り立っていることがわかった。しかし、近い将来この制度は大変厳しい「課題」に直面することが予想されている。少子高齢化は税金を納める働き手が少なくなり、税収が減り、社会保障も縮小されてしまう。すでに子どもの数は減りつつある。調べてみると、多くの自治体が子育て支援に予算を投じ少子化をとめようとしていることがわかった。長野県の南箕輪村では保育料減免、児童手当など厚いサポートがあり、子育て世代の移住者が増えている。医療費でいうと、北海道の南富良野町は0歳から22歳までの医療費が無料だ。国や長野県、市町村ではどんなことに税金が使われているだろう。日本は多額の借金を抱えていて財政に余裕がない。その中で現在の社会保障を継続し、さらに少子高齢化の対策をしなければならない。私は少子高齢化が、未来に影響を与えるほどの経済問題だということを自覚していなかった。学校の租税教室で、講師の税理士の方が「税金を負担していることを自覚することが必要。」とおっしゃっていた。税金も国債も、自分や未来の子どもたちが負担するのだ。問題は山積しているが1人1人が目を向ければ解決の道は開く。どんなことに税金を使えば良いか、自分の意見をもって税金の抱える問題に立ち向かっていきたい。

『僕が税について思っていること』 茅野市立永明中学校 3年3組  西川 生吹 さん

僕は税金のことを知る前は、ただただ払いたくないのに払わないといけないものと思っていました。けれど税金のことを知って僕は、今まで思っていた、税金についての自分の考えをかえようと思いました。理由は3つあります。

1つ目は、税金の使われ方です。医療費や防衛費、警察費、消防費、ゴミ処理の費用などの公共サービスの他にも、一般国道の総延長や信号機、教育費など身近な暮らしの中に税が深く関わっていることが分かりました。こういう風に考えると、僕が払った税金が自分たち暮らしを支えている一部になっていると思うと、うれしいけれど、僕も税金のことを詳しく知る前は、何に使われているのかあまり分からなかったので、もっと分かりやすくどういうふうに使われているのかが分かるようなシステムを作ってほしいです。

2つ目は、もしも税がない世界だったらです。学校で税金の学習をした時に、資料として見たアニメの設定が税のない世界で、その世界では道路は補修されてなく、ガタガタしていて、ゴミは捨てられたまま放置され、警察や消防などにはお金を払わないと助けてもらえないという僕的には税のない世界は嫌だと思いました。そう考えると、自分がお金をかけることなく、無料で教育を受けられることはありがたいと思うし、税金を払うことで町の清潔が保たれていると思うと、本当に税金の役割のおかげで僕は不自由なく毎日を過ごせているので、これからも税を納めていきたいです。

3つ目に僕が税金に助けられたことがあるということです。僕が親にこの税金のことを話した時に、親が、僕が赤ん坊で生まれた時未熟児で生まれ、保育器で過ごさないといけなく、その時にかかる費用、100万円以上のお金を税金で負担してもらう制度があったので、多額のお金を払うことなく、安心して保育器で過ごすことができたという話でした。僕はこの話を聞いて、税があって良かったと思ったし、僕だけではなく、日本全体の中でも税に助けられた人がたくさん居ると思うと、税金は偉大だと思うことができました。

僕がこの作文を通して税について思ったことは、税は人間にとって切ることができない大事なものということです。日々使っている道路の延長や、毎日の活動で生じるゴミの処理など、暮らしの中でいつも支えてくれています。だから僕は、自分は税を納めて、自分だけでなく、今税金を必要といている人の役に立てばいいと思うし、その分税金は今の暮らしを持続していてもらう、そういう関係でこれからも暮らしていきたいと僕は思います。

『暮らしと税についての話を聞いて』 茅野市立北部中学校 3年1部  野澤 優月 さん

私たちの暮らしには、税が必要不可欠だということが、話を聞いて分かりました。元から必要でなければいけないということは分かってはいました。でも、何故必要かということまでは分かっていませんでした。でも、税についての話を聞いて、少しではあるけれど分かったことがあります。それは、税金を払うことで、国の色々な機関や施設などが成り立っているということです。今私たちが通っている学校や通ってきた保育園など、当たり前に私たちの身近にあるものは、税によって成り立っていて、その税を私たち国民が払うことで、国の様々なことやものができているということを、話を聞いて学びました。税というものがなければ、学校や保育園に通うこともまともにできないということなのだと知り、学校に通えていること、保育園などに通えていたことに感謝すべきだと、改めて感じました。

税がなくなった時の国を表現したDVDを見た時は、税がなければ学費を自分たちで払わなければいけないことの他に、救急車や消防車を呼ぶのも、容易ではないということが分かりました。お金があるないでコースのようなものが決まっていて、選んでいる暇などないのに聞かれたり、その分の時間で人命救助ができるだろうし、消火活動もできるのに、わざわざそこに時間をかけなければいけない。でもそれは、税がないからだということなのだとDVDを見て思いました。税がある今は、いざとなった時にすぐ呼べるので便利だなぁと思います。今の暮らしができているのも、税があるおかげなのだと思います。

このように、私たちの暮らしには税が必要不可欠なのです。確かに、自分がもらったお給料や自分が持っているお金を、税金として払う分でほぼなくしてしまったりすることがあったりすることもあって嫌な人もいるだろうし、私たちのような学生は、税について詳しく知らない人も多いと思います。なので、税について詳しく知らない人や税を払うのが少しでも嫌だと思っている人に、税について詳しく知ってもらう必要があると思います。そうすることで、税の必要性を知り、払わなければいけないことが分かると思います。少しずつでも多くの人にそれが伝われば、税に関する法律違反もなくなるだろうし、国が成り立っていくのだと思います。

私も、税という言葉は知っているけれど、税がどういうものなのかや、税の種類までは詳しく知らなかったので、今回の話を聞いたり資料を見たりして、難しいけれど少しでも理解できてよかったです。自分が税を払う時が来たら、今回の話を思い出して、しっかりと払いたいなと思うし、暮らしとの関わりについても考えながら過ごしていきたいなと思います。税について、今回分からなかったことまで分かれたらいいな、と思っています。

『税から繋がる』 茅野市立北部中学校 3年2部  青柳 璃子 さん

私は税を知るまで、税金は必要ないと思っていました。私は物を買う時に値段を見て買いますが、ばんと大きく出ている方は500円とピッタリだったのに、レジに持っていくと払う分は税金が入るので高くなっていました。だから消費税が嫌でした。ですが使い道を調べると、私たちの暮らしのために使われたり、安全のためだったり私たちを支えていて、また、私の払った税が誰かの支えになっていると思うと、とても誇らしい気持ちになりました。

それにもし税金のない世界だったら、これらは全額自己負担になるということで、お金がないなら、病気になっても病院にも行けず、家が焼けていても消防車に来てもらえず、犯罪があっても警察も来てくれなくなってしまいます。道路なども整備されなくて、気になっても自分で払わなければいけなくなりますし、ゴミが処理されないと道にゴミが落ちていたりするようになって、衛生的にもにおいとかも気になるから私はすごく嫌だし、私は学校に行っていますが、税金がなくなったら行けなくなってしまいます。学校では知識以外にも人間関係などたくさん学べますが、行けないととても困ると思います。私が今こうやって生きていられるのも税金があるからで、本当に税金があって良かったです。私たちは少しの税を払っているだけなのに、こんなにいい公共サービスを受けられて最高です。私は今まで税金を深く考えたことがなかったのですが、こんなにも私たちのくらしと繋がっていたなんてびっくりしました。

税金のことをもっと知りたくなって、前から知りたいことを調べました。通貨発行権と徴税権の正しい使い方についてです。税金にはビルトインスタビライザーの役割があって、景気が加熱していれば多く徴収し、景気が冷え込んでいれば徴収を抑えます。税金には通貨を流通させたり、景気を安定させたり、格差を縮小させたりする役割があって、そのために通貨発行権と徴税権がセットになっていると学びました。ですが、今の日本は30年デフレで減税せずに増税していると知りました。これからもこのままだと、国民負担が多くて生きにくい国になっていってしまうのではないかと不安です。だからこそ選挙に行った方がいいと思うのですが、若者は選挙に行かないと言われています。これは行っても高齢化な為、若者の票が少なく意見通りにならないから行かない人が多いのではないかと思いました。

少子高齢化が進んでも安心して暮らせる社会を実現する為に、消費税が引き上げられました。消費税なら、景気や人口構成に左右されにくく、税収が安定しており、特定の人に負担が集中することなく経済活動に中立的で、高い財源調達力があることを知り、だから消費税が上げられた人だと分かりました。税利を理解するのは難しかったですが、誰もが安心して生活出来る社会を作る為、考えたいです。

『税関わる将来を考えてみる』 茅野市立長峰中学校 3年1組  岡田 侑也 さん

国を動かしているものは、言うまでもなくお金です。その中でも税金は、消費税や所得税などで国民が納め、警察や病院、道路の舗装、さらには年金などと色々な面で国民を支えているのです。そんな中、税金に関する問題も起こっています。税による将来はどうなっていくのか、2つほど挙げて考えていきましょう。

まずは、借金についてです。国の経済状態や国民の生活のために、歳入が不足していても、タイミングよく行わなければならないときがあります。そこで不足分借金する形で公債金を得ています。その発行金額は平成10年くらいから急激に上昇し、令和4年では1000兆円を超えたとのことです。もちろん借金なので、元本の返済の他、利子も支払わなければいけません。その「国債費」は、国の歳出で大きく割合を占めており、将来の世代に大きい負担が残るおそれがあるのです。この事を私は、どこでそのような金を使い、国債金もまた、どのように返済していくのだろうと思いました。

もう1つは、少子高齢化についてです。日本は現在、例を見ないほど急速に高齢化、そして少子化も進んでいます。21世紀半ばには国民の2.5人に1人が高齢者といった時代も近いとされています。このままでは、年金や医療の負担が上昇し続け、これも将来の世代に大きく負担を残すこととなります。正直、少子高齢化に対して国は何か考えてほしいところです。

この2つの問題を通して私は、自分から何らかの税に対する良い行動をしようと考えました。税金の使われる道にせよ、それは投票で行われることであり、18歳以上と制約はありますが、自身で変えられる訳です。こういった税の問題点は、国そのものの問題にも直結しています。これら問題点を考えたり調べていく事で、国の今も分かり、自分ができる事も見つけられるでしょう。

『税と温泉と観光』 茅野市立長峰中学校 3年1組  山岡 佑有 さん

私は温泉が大好きだ。

私の住んでいる長野県は温泉の数が日本トップクラスの温泉大国だ。県内のいたる所に温泉があり、広大な自然も相まって趣深い景色が見られる。

私は総合の時間で長野県の温泉についてグループで調べ学習をしている時、入湯税という言葉を耳にした。この制度に疑問を持った私は、入湯税がどのようなものか調査した。

調査の結果、鉱泉浴場(温泉施設)における入湯に対して、入湯客に課税され、集められた税金はその地域の観光の振興に充てるとのことだった。

私はこの制度が長野県の過疎化防止につながると考える。

過疎地域とは、人口の著しい減少に伴って地域社会における活力や財政力が他の地域に比較して低位にある地域が指定されている。そんな過疎地域が長野県には約26市町村ある。

こんなに過疎地域が多い理由は、長野県の自然環境にあると考えた。長野県は山に囲まれており、都市にあるような複合商業施設や最新のカルチャーが少ない。それが原因で新しいカルチャーを求めて都市へ観光や移住する人が多い。なので結果、市町村の人口が減少し、市町村内の商業施設での買い物回数が減少する。買い物回数が減るとその利益で新しい施設をつくったり、運営そのものの危機に陥ってしまう。

そこで都市にはない温泉を大々的に宣伝して、都市から逆に長野県へ観光してもらう事で地域の産業、観光の活性化につなげられると思います。具体的な流れとしては、温泉に入湯した時に伴う入湯税によって観光用予算を集める。その予算を観光に充てることでさらなる観光客、町おこしにつながると思います。

私は長野県の温泉が大好きです。

そんな長野県の温泉を、他の県の人にも知ってほしいとも思っています。

ぜひ多くの人に長野県を訪れてもらい、温泉の魅力を知ってもらうとともに、長野県の過疎化防止に協力してほしいです。

『税金の大切さ』 茅野市立東部中学校 3年2部  岩井 千奈 さん

私は「税金」と聞いただけで、なんで未成年なのに払う必要があるのだろうと考えていました。何かものを購入する時に税金がなければもう少し安くすむのに、そう思っていました。でも税のことを学んだことにより、税金がどれほど大切で、なかったらどんな世界になったのかと感じることができました。

まず、私たちが毎日勉強しているこの学校という場所についてです。もし税金がなかったら、自分のお金で学費を払ってやっと学習ができるということを初めて知りました。また道路の整備にかかるお金、ごみを処理する場所、公共施設全ての場所がお金を払ったとします。そんな生活を毎日おくっていたら、自分たちの生活が守れなくなり、今、何不自由なく暮らせている私たちの生活もなくなってしまうんだと思いました。

他にもこれから私たちが大人になって働いて暮らしていく時、課題があるということを学びました。それは少子高齢化です。だんだんと高齢者が増えていき、若い世代が少なくなるということで働き手が少なくなります。そうするとどんな社会になると思いますか。ただでさえ日本には900兆をはるかに超える借金があります。それに加え、働き手が少ないため税金の収入が少なくなり、借金がさらに、さらにふくれあがります。少子高齢化とは、今までにさまざまな問題として取りあげられていたのに、税についても加わりがあることを初めて知りました。

私は今まで税金など絶対にいらない、自分の買いたいものが高くなって我まんしなきゃならない、と思っていました。ましてや税率が8%から10%に引き上げられたときには全てのものが高くなり、大人も困っている様子をニュースや新聞で見ました。それでも税金とは、日本国民全員の暮らしを守っていくためにあるものでした。また税金がない世界では衛生環境が悪くなり、今以上に生活が苦しくなっていくということを知りました。今ある生活を守っていくためには、私たちの世代が社会を担っていく必要があります。私たちの生活は私たちにかかっている、それをたくさんの人が知っていなければなりません。

『状況と税金の変化』 茅野市立東部中学校 3年3部  柳澤 大雅 さん

私がこの租税教室の時間に学んで思ったことは、まず、税金の重要性です。税金は、消費税や所得税など約50種類のものがあり、それが教育や、警察・消防・福祉などの公共サービスとして自分たちの生活のために使われているのが基本となっています。そこで前まで自分は、結局形を変えて自分たちの所にかえってくるのなら、税金なんか、ややこしいし払わなくても良いのではないかと考えていました。しかし、その考えは間違っていました。税金のない世界では、公共サービスにも、学校に行くのにもとても高いお金がかかり、全てが自己負担になっていました。自分だったら、そんな生活にとても耐えられません。国民全員が税金を払い、そのお金でお互いに助け合っていくのがどれだけ大切であるかを知りました。

次に考えたことは、状況の変化と税金との関わりについてです。今、世界は人口が増え続け、それも問題になっていますが、日本はその逆です。少子高齢化が進み続け、国民1人1人の負担もとても大きくなってきています。2050年には、1人の高齢者をほぼ1人の働き手が支えることにもなると予想されるほどです。そこで、外国からの観光客を増やしたり、もっと税金を高くしたりと色々な解決の方法が出ていますが、それに対しても、このコロナの状況でどう観光客を集めるのか、これ以上高い税金を誰が負担していくのかなどの問題があります。確かに税金はとても大切で、自分たちの生活に欠かせないものだけど、高すぎては国民の負担が大きくなり、低すぎても公共サービス、国の経済が成り立たなくなります。

税金も状況に応じて、柔軟に対応していかなければなりません。それを選択していくのは、国民1人1人の判断です。税金についてしっかりと学び、何も知らないのに「税金はいらない」と言うのではなく、今この状況を見つめ、今自分たちには何が必要なのかを理解し、1つ1つの事をしっかりと判断していくことが大切であると思います。

税の標語

諏訪税務署長賞 

永明中学校 3年1組 櫻井 陸 さん

「納税は 社会を結ぶ橋となる みんなで創る 日本の未来」

 

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