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地域おこし協力隊員(空き家つなぐパートナー)を募集します

ページID:0048838 更新日:2026年8月4日更新 印刷ページ表示

 

空き家は、未来資産。──その“次への一歩”に、寄り添う人を。「空き家つなぐパートナー」募集

東京から特急で約2時間半。長野県のほぼ中央、八ヶ岳の西麓に広がる茅野市は、人口約5万人、標高800mを超える高原のまちです。蓼科・白樺湖・車山といった全国的なリゾートを抱えながら、縄文遺跡が示す1万年以上の歴史も息づいています。

市内には、総住宅数約40,920戸のうち、別荘等を除く実態空き家が約4,310戸(令和5年 住宅・土地統計調査)。およそ10軒に1軒が空き家という計算です。

でも実は、茅野市の空き家は「売れない」のではなく「市場に出てこない」ことが問題です。東京へのアクセスの良さ、八ヶ岳の知名度、移住需要の高まり——市場に出た物件には買い手がつくケースも多いのに、空き家は増え続けています。理由は、所有者の“迷い”にあります。

今回募集するのは、地域おこし協力隊「空き家つなぐパートナー」。不動産の知識もDIYの経験も必要ありません。必要なのは「聞く力」と「つなぐ力」です。

 

関係者3名の画像

 

茅野市という場所

北には蓼科山、東には八ヶ岳連峰、南には南アルプス。標高800mを超える高原に暮らしながら、三方を山に囲まれた諏訪盆地の豊かな自然と共存するまちです。

茅野の暮らしのリアル

  • 東京・名古屋・大阪へのアクセスも良好。都市との2拠点生活にも向いています
  • スーパー・病院・学校など生活インフラは市内に揃い、不便さを感じにくい
  • 標高が高く夏は涼しく快適。冬は寒いが雪は少なめ(別荘地として人気の理由でもあります)
  • 移住者が多く、外から来た人を受け入れる土壌がある。孤立しにくい環境です
  • 週末は八ヶ岳登山・温泉・スキー・アウトドアが日常の選択肢に

募集の背景:中大塩地区で生まれる空き家

今回の主な活動フィールドとなる中大塩地区は、昭和50年代に長野県住宅供給公社が住宅団地として造成した、茅野のニュータウンです。まっすぐ伸びる道路と山々を背景にした、首都圏のニュータウンを思わせる街並みが広がります。

「別荘として住宅を購入された方、仕事の都合で居住場所を探していた方、高原暮らしに憧れて移住したファミリー……みなさんさまざまな動機で、中大塩地区に移住されてきました」と話すのは、地区の区長会長・北澤淳さん。移住者同士という共通点、住宅団地ならではの開かれた公共空間も相まって、月2回開催される交流イベント「ゆるなかカフェ」など、心地よいコミュニティが育まれてきました。

一方で、開発から約50年が経ち、初期入居世代の子どもが独立し、夫婦のみの世帯や高齢単身世帯が増加。空き家も年々増えています。

「中大塩地区の空き家は、比較的新しく、状態のいい物件もあります。大きい古民家のようにリノベーションにお金や労力がかかる不安が少ないです」。これまで地域おこし協力隊として茅野市の空き家問題に取り組んできた松尾妙子さんはそう話します。「東京へのアクセスも良好で、八ヶ岳の麓に広がる高原都市として移住人気の高いエリア。市場に流通できれば、買い手がつきやすいんです」

それでも空き家が増え続けているのは、所有者の“心のボトルネック”のためです。

「いつか片づけようと思っているけど、どこから手をつければいいか…」

「費用がどれくらいかかるか見当もつかないから、動き出せない」

「思い入れがあって、簡単には手放せない。でも、このままでもいけない」

毎月相談に来る人は少なくありません。しかし、「来られる人」にしか情報は届いていない現状があります。遠方オーナー、決断できない所有者、まだ動けていない方々——行政だけでは埋められない空白が、ここにあります。10年以上放置され換気もされていない住宅はどんどん傷んでしまい、動き出すタイミングが遅れるほど、選択肢は解体一択に近づいてしまいます。価値ある物件が市場に出ないまま眠り続けている。そこに、この仕事の意味があります。

 

コンパクトな戸建て住宅が並ぶ中大塩地区の画像

あなたに担ってほしいミッション:空き家つなぐパートナー

役職名は「空き家つなぐパートナー」。行政でも不動産屋でも地区住民でもない、ちょうど“その間”に立って、専門的な知恵や情報を整理・蓄積し、所有者の「次の一歩」を具体的に後押しできる存在です。

このミッションの核心は、「行政が直接紹介・仲介しにくい民間事業者の情報」を自ら整理・蓄積し、相談を受けたその場で「こういう選択肢がありますよ」と具体的に提案できる専門人材になること。専門知識は後からで構いません。まず必要なのは「聞く力」と「つなぐ力」です。

たとえば「荷物が片付けられない」という所有者に対して、行政窓口では費用の見通しや事業者ごとの特徴まで踏み込んだ案内が難しい場面があります。でもあなたは、市内で動いている民間事業者のサービス内容・費用感・対応できる範囲を自分で把握・整理することで、所有者が「これなら動き出せるかもしれない」と感じられる情報を、その場で届けられます。

 【具体例】 片付けにお金をかけたくない所有者へ

市内の事業者の中には、家財の買取と一体で片付けを行い、費用負担を大幅に抑えられるサービスを展開しているケースがあります。「いくらかかるかわからないから動けない」という方に、選択肢の全体像を丁寧に伝えることが、最初の一歩を後押しします。

不動産に関する知識のサポートや所有者の照会などは、茅野市がバックアップ。あなたは、所有者の“心のボトルネック”を解消することに集中できます。

実際に、それぞれ離れて暮らしていて意見がまとまらずに困っていたご家族と、リモートで2時間ほど話したことで気持ちが整理され、翌年の春から賃貸として活用することが決まった、という例もあります。「こうした瞬間に立ち会えるのは、本当に嬉しいことです」と松尾さん。

また、中大塩地区では2024年12月、空き家を活用した子ども食堂「塩むすびcafe」がスタート。年間9,000〜13,000食が提供され、子どもたちの居場所、地域住民が集まる拠点として、空き家に新たな息が吹き込まれました。一軒の空き家が動くとき、その陰には必ず「その一歩に寄り添った人」がいます。その人に、なってみませんか。

 

こども食堂塩むすびカフェの画像

 

活動の流れ(茅野市との合意済み戦略)

STEP1 所有者の「動けない理由」を聞いて、一緒に整理する

窓口を訪ねてくる所有者の不安を丁寧に聞き取ります。市内で動いている事業者のサービス内容や費用感の情報を整理して提供できるようになることが、まず最初のゴールです。業者を推奨するのではなく、「こういう選択肢がある」と伝える橋渡し役に徹します。

STEP2 中大塩地区で「実践」を地域に見せる

モデル地区・中大塩(空き家約100件規模)に週3日以上入り込み、自治会・住民と関係を築きます。戸別訪問を通じた実態把握や課題の類型化を進め、「動けない理由」のパターンを地区全体で可視化します。

STEP3 「見た人・聞いた人」が「次の相談者」になっていく

あなたの活動を見た方々が「あのように丁寧に対応してもらえるなら、自分もいつか相談しよう」と思い始めます。その積み重ねが、行政が能動的に発見できなかった新しい空き家の掘り起こしにつながっていきます。

STEP4 地域全体のホットラインをつくる

動き出した所有者が早期に相談できる窓口として「空き家つなぐパートナー」が地域に定着。出前相談会・見学ツアーなどへの参加につなげ、茅野市の空き家が自然と流通していく「土壌」が醸成されます。あなたが担うのは、「所有者の意思決定を支援し、民間業者へつなぐまで」のパートナー。不安を抱える所有者が勇気を持って最初の一歩を踏み出せるよう、一番近くで優しく背中を押してあげる存在を目指してください。

 

最初の1年間の舞台:中大塩地区

  • 八ヶ岳を望む山の絶景と、ニュータウンとしての快適な生活環境が共存するエリア
  • 住民主体のコミュニティ活動が活発で、外から来た人を受け入れる「ゆるいつながり」がある
  • アクセスも良好で、移住者にとってチャレンジしやすいエリアとして知られている
  • 空き家・補修相談含め約100件規模と想定されており、「動かせる可能性のある物件」が多い

ゆるなかカフェなど地域の集まりに顔を出しながら、住民・自治会・所有者との関係を地道に築いていく。それが1年目の仕事の大半です。まず「あの人、また来てる」と思われるところから始まります。

 

中大塩ゆるなかカフェの画像

 

3年間のイメージ

 

 

1年目

2年目

3年目

テーマ

中大塩に根を張る

背中を押し、動かす

茅野市全域へ広げる

舞台

重点地区:中大塩

中大塩→近隣地区へ

茅野市全域(必要な地区へ)

主な活動

週3日以上の地区入り込み/自治会・住民・市内事業者との関係構築/空き家約100件の戸別訪問・実態把握/ゆるなかカフェ等への参加/市内事業者情報のリスト化

所有者の意思決定を伴走支援/出前相談会・見学ツアーの実施/中大塩モデルの型化・記録

他地区への横展開開始/地域全体のホットライン化/「自然な流通の土壌」を完成/任期後の活動基盤づくり

 

中大塩地区で積み上げた実績と手法は、2〜3年目に茅野市内の他の必要とされる地区へと横展開していきます。空き家問題の構造はどの地区も似ているため、一つの地区でモデルをつくれれば、次の地区では最初から「見せ方」がわかっている状態でスタートできます。

任期後は、茅野市への定住・空き家関連での起業・関連団体への就職なども見据え、3年間で築いた地域との関係を活かした次のキャリアを、一緒に考えていきます。

 

こんな人に来てほしい

想定している年齢層は30代後半〜50代前半。実家や身近な空き家問題に当事者意識のある方、人の話を聞く力があり、地域コミュニティに馴染める方です。男女どちらも歓迎ですが、単身高齢女性宅への訪問が多いという業務特性上、女性の方にもフィット感が高い仕事です(※応募者の年齢・性別を限定するものではありません)。

「実家のこと、親の家のこと、ずっと気になってきた」という方へ
自分や家族が「どうすればいいかわからない」と感じた経験がある方は、その感覚がそのままこの仕事に活きます。所有者の気持ちに寄り添えるのは、同じ経験を持つ人だから。「わかります」の一言が、最初の一歩を後押しします。

「これまでの経験を、もっと人の役に立てる仕事に使いたい」という方へ
 前職が何であれ、「人と話してきた経験」「地域活動の経験」「調整してきた経験」は全部使えます。ここでの3年間は「あの家が動いた」「あの人が動き出した」という実感が積み重なる日々になります。

「第二のキャリアを、地域と向き合う仕事で切り開きたい」という方へ
 不動産知識ゼロ、DIY未経験、地方移住初めて——それで構いません。大切なのは「人に寄り添える」こと。年齢や過去のキャリアより、「この人に話してよかった」と思ってもらえる姿勢こそが、この仕事の核心です。

一軒の空き家が動くとき、その陰には必ず「その一歩に寄り添った人」がいます。その人に、なってみませんか。

   これだけあればOK(必須)

  • 人の悩みに寄り添え、助けたいと思ってアクションできる方
  • 人の話を最後まで聞ける。急かさない。感情を受け止められる方
  • 「わからないことはわからない」と言いながら、一緒に調べられる素直さ
  • 地域課題を、自分ごととして楽しめる感覚
  • 茅野市への移住・定住を本気で考えられる方
  • 普通自動車運転免許(AT限定含む)

    あると嬉しい(歓迎・必須ではありません)

  • 空き家・移住定住・地域づくりへの関心
  • 軽作業・DIY・片付けが苦にならない方
  • SNS発信・写真撮影・記録が好きな方(発信力があると活動が広がります)
  • コミュニティ運営や地域活動の経験

    こんな方には向かないかもしれません

  • 短期間で成果を出すことを最優先にしたい方(関係構築に時間がかかる仕事です)
  • 指示があれば動けるが、自分でミッションを設計するのが苦手な方

受け入れ体制とサポート

都市計画課住宅係の担当職員がバックアップします。隊員が「地域に入り込む」ことに集中できるよう、茅野市が実施する空き家補助金等の受付業務や毎月の空き家相談会開催、それに付随する物件調査などの日常業務は職員が主に担います。一人で抱え込む必要はありません。周囲としっかり連携を取り、相談しやすいサポート体制がありますので、未経験の方も安心してきてください。

担当者より(茅野市 都市計画課 住宅係 平林)

空き家問題の根底には、簡単には手放せない所有者の「心理的なハードル」があります。これは、制度や補助金といった仕組みだけでは解決できない部分です。だからこそ、その理由に丁寧に向き合い、時間をかけて所有者の不安を一つひとつ解きほぐしていく、そんな地道なアプローチを大切にしていきたいと考えています。「じっくり腰を据えて、人の心に寄り添う活動がしたい」そんな想いを持った方をお待ちしています。地域のために、私たちと一緒に一歩を踏み出してみませんか。

 

条件・待遇

 

項目

内容

募集人数

1名

活動期間

採用日から最長3年間(年度ごとに更新確認、2年目以降の継続は予算状況により確定次第お知らせ)

採用予定日

令和8年10月1日予定(転居等の状況により応相談)

雇用形態

第1号会計年度任用職員(地方公務員法第22条の2第1項第1号)

給与

月額214,606円/年収310万円程度(国の人事院勧告により変動あり。年1回昇給あり)

諸手当

通勤費相当額・期末勤勉手当(条例・規則による)。社会保険:健康保険・厚生年金・雇用保険 適用

勤務時間

原則平日8:30〜16:30(休憩1時間)

業務の都合により、土日及び祝日の行事対応や夜間の会議に参加していただくことがあります。

休暇

年次有給休暇・療養休暇・特別休暇(条例による)。休日勤務の場合は代替休暇対応

住居

市営住宅を提供(家賃36,000〜40,000円/月は茅野市負担)。活動中に地域の空き家へ転居することも可能

副業

協力隊活動に支障のない範囲で可(要許可申請)

勤務地

長野県茅野市

 

応募条件

  • 地方公務員法第16条に規定する欠格条項に該当しない方
  • 3大都市圏の都市地域または政令指定都市に生活の拠点があり、採用日以降に茅野市へ住民票を移せる方(3大都市圏:埼玉・千葉・東京・神奈川・岐阜・愛知・三重・京都・大阪・兵庫・奈良の全域)
  • 申込時点で20歳以上の方
  • 普通自動車運転免許(AT限定含む)をお持ちの方
  • Word・Excel等の基本操作・インターネット・SNSを活用できる方
  • 心身ともに健康で、誠実に活動できる方
  • 任期終了後も茅野市への定住・地域活動への意欲がある方

 

応募から着任までの流れ

 ・エントリー前オンライン説明会(希望者): 8月7日(金)20時〜

 ※個別説明希望者には8月10日以降、日程調整のうえオンラインで対応させていただきます。

 ページ下部「応募方法」参照

 

 1.エントリー

 フォームよりお申し込みください(締切:令和8年8月20日)

 ページ下部「応募方法」参照

 

 2.書類選考

 選考結果はメールにてご連絡します

 

 3.オンラインカジュアル面談

 活動内容・地域情報・暮らしのことなど、気軽にお話しします。選考というより「お互いを知る場」です

 

 4.おためし協力隊(2泊3日)+最終面接

 ※3日目に最終面接を行います

 中大塩地区での活動体験と最終面接を実施します(9月5〜7日予定・交通費は自己負担)

 

 5.内定・着任

 令和8年10月1日着任予定

 

WEB個別相談、随時受付中

「ちょっと気になるけど、応募するほどじゃないかも…」という段階でも大歓迎です。まずは話だけでも聞いてみてください。フォームよりお申し込みください。

 

担当職員からのメッセージ

平林さん(茅野市 都市計画課 住宅係)

「『空き家=価値あるもの』という認識が広がって、次の人へつなぐことが当たり前になる。新たな地域おこし協力隊の方と、そんな循環をつくれたらと思っています。茅野は縄文時代から、人々の往来があり、住む人と訪れる人が関わり合ってきた土地です。交流を原動力とするDNAを持つまちだからこそ、たくさんコミュニケーションを取りながら、空き家が循環する仕組みをつくり上げてもらえたらと思います」

 

お問い合わせ

〒391-8501 長野県茅野市塚原二丁目6番1号
茅野市役所 都市計画課 住宅係
TEL:0266-72-2101(内線537) 
FAX:0266-82-0237
E-mail:toshikeikaku@city.chino.lg.jp
茅野市ウェブサイト:https://www.city.chino.lg.jp/

 

応募方法

お申し込みは外部サイト(申込フォーム)にて受け付けております。以下のリンクよりお進みください。

 

・エントリー前オンライン説明会(希望者): 8月7日(金)20時〜

https://krt.localii.jp/information-session/<外部リンク>

 

・エントリー: 【締切】令和8年8月20日(木)

https://logoform.jp/form/tKkC/1724392<外部リンク>

 

 

 

 

 

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