ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

茅野市のスケート文化

親から子へ 人から人へ
「茅野市のスケート文化」

茅野市にはスケート授業や校庭リンクがあり、古くから地域にスケート文化が根付いています。
そこには、スケートに携わる地域の方々の強い思いがあります。

スケートセンターで声援を送る市民

気候を活かした天然リンク

茅野市をはじめとする諏訪地域は、日本海側に比べて積雪量が少なく、標高が高く湖が凍る時期が長いことから、スケートが盛んに行われてきました。明治36年(1903年)頃から田んぼや湖でのスケートが始まり、昭和になると、学校の校庭に水を張って凍らせる「校庭リンク」が作られるようになります。地域にスケート文化が根付いていきました。

校庭リンクづくりの様子は、こちら

金沢小学校校庭リンク

スケート靴の進化

高価であった靴スケートの代わりに、下駄に金属製のプレートを組み合わせた「下駄スケート」(通称「鉄こぶ」)が誕生しました。厚い鉄の塊のような刃が特徴です。
明治41年(1908年)年頃には、諏訪湖で下駄スケートによるスケート大会が開催されています。安価な下駄スケートは、ほとんどの家庭にありました。それから数年のうちに、スピードを追求すべく、ブレードや支柱の改良が進められました。1998年長野オリンピック以降は、かかとの部分がブレードから離れる「スラップスケート靴」が主流となりました。

国際スケートセンターの誕生

氷が張ればどこでもスケートを楽しめる田んぼリンクですが、風が吹くと砂が舞い込み、滑っていると氷を傷つけてしまうという課題がありました。
平成元年、市民からの提案がきっかけとなり、国際規格のリンクを有する茅野市運動公園国際スケートセンターが誕生しました。平成30年には、平昌2018冬季オリンピックで金メダルを獲得した小平奈緒選手の功績をたたえ、「NAOiceOVAL」の愛称が付きました。次世代オリンピック選手を目指す子供たちやスケートを愛する人たちが集い、スケート文化の発展につながってほしいという願いが込められたこのリンクからは、小平奈緒さんをはじめ、世界で活躍する多くの選手を輩出しています。

小平奈緒さん「このリンクとともに成長してきた思い出があります。」

国際スケートセンター

Nao ic Ovalのロゴ

若手指導者が繋ぐ スケート文化

茅野市スケート協会では、「教える人がいないと子どもたちが育たない」と、地域で育った若手指導者の育成に主眼を置いています。
宮川小学校スケートクラブ 堀あかりコーチ「必ずしも金メダルやオリンピックを目指さなくてもよいと思います。どうしたら速くなるかを考えることを大切にしてもらいたいです。」

若手指導者から指導を受ける子どもたち

子どもたちと一緒に滑る若手指導者

校庭リンク作りの”神”

スケートの盛んな茅野市ですが、少子化によるスケート人口の減少や温暖化によるリンクづくりの難しさなどの課題も抱えています。 平成元(1989)年以降、茅野市国際スケートセンターの開設に伴い、校庭リンクを有する学校は激減しました。現在は、泉野小学校と金沢小学校で校庭リンクが地域の人々によって作り続けられています。

泉野小学校校庭リンク

校庭リンク作りは、11月に校庭の落ち葉拾いをするところから始まります。11月下旬から地ならしをし、水を表面に張り、リンク中央が盛り上がるのを防ぐ緩衝帯を作ります。気温が下がると、水撒きや雑巾がけと呼ばれるリンクを厚く平らにする作業が毎晩続けられ、1月上旬にリンク開きを迎えます。

金沢小学校校庭リンク作りの様子 極寒の中のリンク作り

金沢体育協会 伊東秀樹さん「日々の作業は辛いですが、(整備したリンクを見て)子どもたちが“体協まじ神” と言ってくれたそうで
す。子どもたちが嬉しそうに滑っている姿を見られるからこそ、続けられるのだと思います。」

泉野小学校 下平香代子校長「スケートに親しむ環境があるのは、素敵なことだと思います。大人になった時、校庭リンクで滑った思い出が心の中に残っていることが、いいのだと思います。」

校庭リンク作りを詳しく紹介しています。「まさに”神”技! 校庭リンク作り」はこちら

市民スポーツ「スケート」

諏訪地域の小学校では冬になるとスケート授業があります。そのため、諏訪地域で育った市民のほとんどは、大人になってもスケートを滑ることができます。

毎年1月下旬に開催される諏訪地方スケート大会は、多くの世代の選手が出場する大会です。開催回数72回の歴史ある大会であり、諏訪地域のスケート文化の原点とも言えます。

小平奈緒さん「まちや人が元気になるきっかけをスケートが作ってくれたらいいなと思います。」

諏訪地方スケート大会の様子

諏訪地方スケート大会では、大人も滑走する

世代を超えて、受け継がれるスケート文化

地域に根を張り、人々をつなぎ合わせてきた茅野市のスケート文化。

これからも親から子へ、人から人へと世代をこえて受け継がれていきます。

積雪の国際スケートセンター

動画版「茅野市のスケート文化」

動画版「茅野市のスケート文化」はこちら

校庭リンクの作り方

校庭リンクは、地域の方々によって受け継がれる、まさに神技です。

金沢小学校の校庭リンク作りの行程をご覧ください。まさに”神”技!校庭リンク作り

「スケート年表」を作成しました

より詳しく茅野市のスケート文化をお知りになられたい方向けに、諏訪地方のできごとを中心に、スケート年表を作成しました。

スケート年表はこちら

国際スケートセンター「NAO ice OVAL」で滑ろう

国際スケートセンターは、平成元年12月1日にオープンしました。

令和5年度の国際スケートセンター「NAO ice OVAL」の営業開始は、令和5年12月1日(金曜日)です。

国際スケートセンター「NAO ice OVAL」でスケートを楽しんでみませんか

  • 茅野市公式フェイスブック<外部リンク>
  • 茅野市公式インスタグラム<外部リンク>
  • ビーナネットChino<外部リンク>