土偶ようかん、どうやって食べる?
土偶ようかん、どうやって食べる?
当館のお土産品で人気なのが、土偶ようかんです。このようかん、とても精巧にできていて完全にレプリカと言える仕上がりです。
この精巧な仕上がりは、実は3Dスキャンデータから型を作っているからなのですが、お客様からは精巧過ぎて食べられない、との声をよくいただきます。
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- 土偶ようかん
- 土偶ようかんの背中からの画像。文様もきちんと付いています。
今回は、学芸員の視点から「こうやって食べれば精巧さも気にならない」という食べ方をご紹介します。
国宝「土偶」(仮面の女神)はこうやって食べる
国宝「土偶」(仮面の女神)は、右脚が割れた状態で出土しました。縄文時代の人々が意図的に壊した可能性があります。ですので、このようかんはまず右脚をつまようじなどで分離して右脚から召し上がっていただくのがよいのではないでしょうか。
国宝「土偶」(仮面の女神)の出土したときのようす
国宝「土偶」(縄文のビーナス)はこうやって食べる
次に、国宝「土偶」(縄文のビーナス)ですが、一見ほとんど完全な状態で出土したように見えますが、よく見ると右脚の付け根の前面のところが欠けています。このことから、これもまた右脚から召し上がっていただければよいのではないかと思います。
国宝「土偶」(縄文のビーナス)の出土したときのようす
もちろん、「絶対にそのようにして食べないといけない」などということはなく、どんな召し上がり方をしても構いません。楽しんで召し上がってください。