高島藩主諏訪家墓所が国の史跡に指定されました
平成29年(2017年)2月9日、茅野市史跡「諏訪氏頼岳寺廟所(びょうしょ)」が国史跡に指定されました。史跡は諏訪市上諏訪の温泉寺にある藩主の墓地と一括での指定で、名称は「高島藩主諏訪家墓所(たかしまはんしゅすわけぼしょ)」となります。
高島藩主の墓は、初代頼水(よりみず)とその両親である頼忠・理昌院の墓所が上原頼岳寺にあり、2代藩主忠恒(ただつね)以降8代忠恕(ただみち)の墓が上諏訪温泉寺にあります。中世以来、諏訪氏が戦国時代末期まで茅野市上原を拠点としていたことは、この地が東西、南北の交通の要衝として重要な場所であったことを示しています。
茅野市の史跡としては、特別史跡「尖石石器時代遺跡」、史跡「上之段石器時代遺跡」、史跡「駒形遺跡」に次いで4件目となります。
これまで茅野市は、八ヶ岳山ろくを中心とした縄文時代の遺跡に注目が集まっていましたが、諏訪大社上社前宮などとともに、古代や中世においても諏訪地方の中心地であったことが理解されます。
今回の指定は、諏訪家廟所のみの指定ですが、周辺には諏訪家を支えた家臣団の墓地も多く残されていて、江戸時代初期の藩主と家臣団の墓所の関係を示す資料としても、貴重なものです。
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(1)頼岳寺廟所、(2)頼水石廟
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「高島藩主諏訪家墓所」現地説明会資料[PDFファイル/693KB]