史跡 駒形遺跡
黒曜石の搬出拠点
史跡 駒形遺跡(こまがたいせき)
所在地 米沢北大塩
標高 910メートル
面積 31,426.12平方メートル(史跡範囲)
10万平方メートル(遺跡全体)
年代 旧石器時代、縄文時代早期前半(約9,000年前)から後期前半(4,000年前)、平安時代、中世
特徴
駒形遺跡は、これまでほとんど地形を改変されることなく保存されてきました。西側に桧沢川(ひのきざわがわ)が流れ、東に大清水水源があり、尾根筋や桧沢川(ひのきざわがわ)の谷を10キロメートルほど北上すれば、霧ヶ峰の良質な黒曜石の原産地にたどり着きます。その黒曜石の集積・加工・搬出に関与していた集落跡と推定され、当時の石器製作技術や交易の実態を知る上で重要な遺跡であることから平成10年(1998年)に国史跡に指定されました。
昭和36年(1961年)以降、平成27年(2015年)まで、15回の発掘調査の結果、縄文時代の竪穴住居址106軒と多数の土坑(貯蔵穴・柱穴・墓穴)が発見されました。そのほか、旧石器時代の遺物や平安時代の住居址、中世の遺構などが見つかっています。