四季折々の花々に癒される
市内も高原も花々で彩られる春。夏には高原植物を楽しむドライブも
桜の開花期には蓼科山聖光寺の境内が華やかな光景に包まれる
茅野市には、花の名所がたくさんあります。
春にはソメイヨシノを中心に500本以上が植樹されている茅野市運動公園周辺や、タカトウコヒガンザクラに染まる安国寺付近の宮川沿い、約300本のソメイヨシノが咲き誇る蓼科山聖光寺など、市内各所で美しい桜が見られます。また、市南西部に位置する西茅野カタクリ群生地には、約2haにわたり約2万株が咲き、辺り一面を可憐な赤紫の花畑に一変させます。この時期は、写真撮影をする多くの人で群生地の遊歩道がもっともにぎわうシーズンです。
ビーナスライン周辺では、初夏からは、高山植物が開花。6月に入るとレンゲツツジが鮮やかな朱色の花をつけ、7月には黄金色に揺れるニッコウキスゲ、8月には赤紫色の花が鈴なりにつくヤナギラン、粉雪が降ったかのようにうっすらと白いウスユキソウなど、月ごとに次々と見ごろを迎えます。ビーナスラインを走れば、いつでも車窓から色とりどりの花が緑の草原をカラフルに染める様子が見られ、心を和ませてくれます。そして、秋。儚く揺れる淡い紫色のマツムシソウや、黄色い花がたわわに咲くアキノキリンソウが見られる季節です。9月下旬に入ると草原が枯れ始めますが、そこに現れるはリンドウの花。青紫の花が咲きそろい、青空の下で見せる鮮やかなコントラストを見せます。
花を楽しむなら、春と夏がベストシーズン。北八ヶ岳のロープウェイからは、鮮やかな緑と風に揺れる色とりどりの花々がつくりだす、絵画のような景色を見下ろせます。山岳パノラマと花のコラボレーションなど、その時期にしか見られない風景を、満喫しに出かけましょう。
◆column
茅野市街地から高原リゾートへと向かうビーナスラインでは、花に彩られた美しい田園風景や山並みを見ることができます。花シーズンが終盤になり、黄葉したカラマツが落葉すると、冬の訪れはすぐそこです。
早春の湿地帯に群生するカタクリ
初夏の車山高原を彩るニッコウキスゲ
〈DATA〉
茅野市内各所の花スポット
TEL:0266-73-8550(茅野市観光案内所、ちの観光まちづくり推進機構)
URL:https://navi.chinotabi.jp(茅野観光ナビ)