お手軽登山体験で自然を満喫する
里山体験から水遊びまで 子どもたちでにぎわう小泉山体験の森
郷土に語り継がれる「小泉山と大泉山の伝説」もあり、地域で親しまれてきた小泉山
茅野市のほぼ中心に位置する標高1069.8mの「小泉山」は、身近にある里山として、地域の人々に親しまれる存在です。麓には9つの登り口があり、どこからスタートしても約1時間で登頂することができます。頂上からは横岳など南八ヶ岳の山々が望めるほか、コース途中には富士山や北八ヶ岳を眺めるビューポイントもあります。また、季節を感じさせる可憐な草花や、高く伸びる雑木林も魅力です。
山中の登山道のあちこちには、名所旧跡が点在。富士山頂の噴火口に見立てて祀られた「富士浅間神社」や、江戸時代の富士登山ブームのきっかけとなった富士講の指導者を祀る「食行身禄座像」など、富士山にまつわる旧跡もあり、大人の好奇心も刺激してくれます。
近年では、周辺区の人々で組織された「小泉山体験の森創造委員会」と茅野市により、ここ小泉山を「自然を学べる里山の遊び場」するための整備や活用が協働で進められています。活動の一環として、山中を「小泉山体験の森」と名付け、植物観察会や子ども向けの登山ガイド、山で保護活動を行うオオムラサキの放蝶会などのイベントも行われています。
1年を通して山遊びと自然学習ができますが、特に賑わうのは夏のシーズン。柳川沿いに整備された親水ゾーンでの水遊びをしたり、山中で夏休みの自由研究テーマを探したりと、さまざまに楽しむ子どもたちでいっぱいになります。イベント情報は市のHPでチェックができるので、日程が合えばぜひ参加してみましょう。
◆column
元旦登山や山開きのほか、6月には古くからの伝承である「火とぼし」行事も実施。春・夏・秋の植物観察会、オオムラサキ放蝶会など自然とふれあう体験イベントも複数開催されています。
保育園や小学校が参加する登山体験では、登山ガイドによるサポートも
秋の植物観察会では、希少なキノコを発見できることも
〈Data〉
小泉山体験の森
こずみやまたいけんのもり
住所:長野県茅野市
Tel:0266-72-2101(茅野市教育委員会生涯学習課)
交通:JR茅野駅から車で13分
ホームページ:小泉山体験の森