自然と芸術の融合に感動する
名画のモチーフとなった風景から。自然にとけこむ現代アートまで
木々にすっぽり囲まれ四季折々に美しい蓼科湖
軽井沢と並ぶ避暑地として、古くから多くの文人墨客に愛されてきた蓼科。昭和を代表する日本画家、東山魁夷の『緑響く』のモチーフとなった「御射鹿池」(みしゃかいけ)など、絵画のように美しい風景を今に残すエリアでもあります。御射鹿池は昭和8年(1933)につくられた、灌漑用のため池で、池の水は冷鉱泉を溜めたものです。強い酸性のため魚は生息できず、湖底には酸性水を好む苔がうっそうと繁茂。この影響で、湖面が鏡のような役割を果たし、周囲の四季が映りこむようになっています。
御射鹿池からほど近いビーナスライン沿いには、「蓼科湖」があります。白樺やカラマツの木立に囲まれた風情ある佇まいが美しく、天気の良い日の散策にぴったりのスポットです。湖の北側に延びた散策路を歩くと、「蓼科高原芸術の森彫刻公園」が無料開放います。
蓼科高原芸術の森彫刻公園は、約2万坪の広い敷地に遊歩道を整備し、現代作家による約70点の彫刻作品を点在させた屋外展示型のアートスポットです。周囲の自然にとけこむように配置された展示作品を探し歩いたり、触ってみたり、一緒に写真を撮ったりと、自由に楽しむことができます。
ベンチのような形の作品に座ってポーズをとったり、カメラの角度や位置を工夫してトリックアート風にしたりと、創意工夫を凝らした写真を撮るのも楽しみ。ロマンチックな光が作品と森を照らし出す、秋から冬の幻想的なイルミネーションもフォトジェニックです。
◆column
蓼科湖周辺には、日本を代表する映画の巨匠・小津安二郎監督が仕事場としていた「無藝荘」も。蓼科をこよなく愛した小津氏は、この別荘で7作ものシナリオを執筆したといいます。無料で見学ができるので、こちらもぜひお立ち寄りください。(11月中旬~4月中旬は休館)
湖畔に整備された蓼科高原芸術の森彫刻公園
〈DATA〉
蓼科湖
たてしなこ
住所:長野県茅野市北山蓼科
TEL:0266-67-2222(蓼科観光協会)
交通:JR茅野駅から車で40分
料金:散策・見学自由(彫刻公園は9〜18時(12〜3月は〜17時))