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Episode1 世界遺産って何だろう?

世界遺産と聞くと、みなさんはどのようなことをイメージされますか?

きっと「観光名所」、「芸術的な建造物」や「美しい自然」というイメージが頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか。

世界的にその価値が認められた遺産ですから、多くの人が「見てみたい」、「行ってみたい」と思いますので、そのようなイメージが先行してしまうのも、ごく自然なことだと思います。

しかし、世界遺産条約では世界遺産の目的を
「文化遺産及び自然遺産を人類全体のための世界の遺産として損傷、破壊等の脅威から保護し、保存するための国際的な協力及び援助の体制を確立することを目的とする。」
としています。

つまり、世界遺産は、その遺産を国際的に協力して保護・保全することが目的であり、観光地として多くの人に訪れてもらうことは、あくまでも副次的な効果であると言えます。

1978年に世界遺産第1号として登録された遺産の1つに「ガラパゴス諸島」があります。

ガラパゴス諸島は日本独自に発展したガラケー(ガラパゴス携帯)の語源にもなっていますが、大陸と陸続きになった歴史を持たず、その島々の生物が独自に進化を遂げたと言われ、その生態系の特性などから、世界遺産に登録されました。

しかし、観光客数の増加に伴う人口(移住者)の増加、外来種の侵入増加、不法漁業による海洋資源の減少などを原因に、2007年に「危機にさらされている世界遺産」に登録されました。
(※「危機にさらされている世界遺産」とは、武力紛争、自然災害、大規模工事、都市開発、観光開発、商業的密猟などにより、普遍的価値を損なうような重大な危機にさらされている世界遺産を言います。また、その危機的状況が進行する(改善されない)と、世界遺産から削除されます。)

その後、エクアドル政府による島への移住制限、環境保護策の推進により、2010年に「危機にさらされている世界遺産リスト」から削除されましたが、現在は厳しい荷物チェックや、入島の際には靴の底を洗うなど、固有種保護のため細心の注意がされています。

このように、世界遺産は単なる観光地ではなく、その遺産をその地域(国)が大切にすることはもちろん、世界がその遺産の持つ価値を共有し、将来にわたってその遺産を保護・保全していく世界の約束です。

茅野市がこの世界遺産を目指すとはどのようなことなのか、また、何のために世界遺産を目指すのか。
次回以降に触れていきたいと思います。

みなさんの声を聞かせてください

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