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今を生きるために

人類社会の目指すべき方向

2009年、茅野市の2体の土偶、縄文のビーナスと仮面の女神は、日本中のほかの縄文時代の遺物とともに海を渡り、イギリス大英博物館の特別展で展示され、世界中の人々を魅了しました。

大英博物館で注目を集めた仮面の女神大英博物館入口の様子

展覧会のタイトルは、「THE POWER OF DOGU」。
世界の人々は、日本の土偶たちに、ひいては縄文文化に、何を見たのでしょうか。

今、世界では、自然破壊、環境汚染、地球温暖化をはじめとする様々な地球環境の危機に直面しています。
これまで私たち人類の歴史は、物質的な豊かさを実現追及する一方で、自然を破壊し、地球環境の悪化を招いてきました。
また、人類は農耕の開始以後、世界各地で富の蓄積や分配をめぐり、戦争を繰り返してきました。


縄文文化は、自然と共生、調和し、大きく争うこともなく、平和な社会を約1万年にもわたって維持することができた文化です。

地球環境の危機や戦争などの世界規模の問題に立ち向かうとき、私達は彼らの生き方から多くを学びとることができるのではないでしょうか。

ひとと生きる

昨今、近所付き合い、親子関係の希薄化などが進んでいるといわれています。
一人暮らしの高齢者の孤独死などの、悲しいニュースが飛び込んでくることも珍しくなくなってしまいました。

そんな中、2014年に発生した長野県神城断層地震のとき、白馬村では大きな被害を受けながらも一人の死者も出しませんでした。
住民同士の助け合いなど、普段からの絆が生んだ奇跡だと、日本中の人々が、安堵と感動を覚えました。

ここ茅野市でも、同じ2014年の2月、まれにみる大雪に見舞われ、金沢地区を中心に多くの被害がありました。

大雪により国道20号では4日間通行止めとなり、通行止め区間内で車に取り残された大勢の帰宅困難者がいました。

大雪の影響で立ち往生する車両

このとき、金沢地区では、こうした帰宅困難者のために、数か所で独自に避難所を開設してくださいました。

他の地区でも、避難所への避難物資の持ち寄りや炊き出しなど、ボランティアに動いてくださった方が大勢いました。

避難所の様子大勢の方の支援がありました

大雪時、地域の方からおむすびやトイレの提供などを受けた市外のジャズバンドの団体が、後日、この地域でコンサートを開催するなど、絆も生まれました。

雪害後の6月おむびコンサート

助け合い、支え合って生きる。

この当たり前のことが、当たり前にできなくなってしまったとき、私達はひとりでも生きていけるのでしょうか。

遺跡から読み解ける縄文代の人々の生きる姿は、意外にも心豊かでたくましく、生命力に溢れています。
自然と共生し、人々が助け合い、支え合いながら生きてきた縄文時代。
世界に誇る縄文文化。縄文人の生き方、その精神性に触れ、またそれを育んだ八ヶ岳の豊かな自然に今を見つめ直したとき、私達は、未来を照らす大切な価値を見つめることができるでしょう。

みなさんの声を聞かせてください

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