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国宝「土偶」(仮面の女神)

2016年9月20日登録

国宝「土偶」(仮面の女神)

仮面の女神正面仮面の女神左斜め前から仮面の女神側面仮面の女神背面

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「仮面の女神」の愛称をもつこの土偶は、茅野市湖東の中ッ原遺跡から出土した、全身がほぼ完存する大形土偶です。全長は34センチメートル、重量は2.7キログラムあります。顔に仮面をつけた姿を思わせる形であることから、一般に仮面土偶と呼ばれるタイプの土偶です。今から約4000年前の縄文時代後期前半に作られました。
遺跡のほぼ中央にある、お墓と考えられる穴が密集する場所で、穴の中に横たわるように埋められた状態で出土しました。右足が壊れて胴体から外れていましたが、これは人為的に取り外したことが明らかになりました。お墓に一緒に埋納されたものか、あるいはこの土偶だけが単独で埋められたものかは、今後の研究を待たねばなりません。
「仮面の女神」の顔面は逆三角形の仮面がつけられた表現になっています。細い粘土紐でV字形に描かれているのは、眉毛を表現しているのでしょうか。その下には鼻の穴や口が小さな穴で表現されています。体には渦巻きや同心円、たすきを掛けたような文様が描かれています。足には文様はなく、よく磨かれています。この土偶は、土器と同じように粘土紐を積み上げて作っているため、中が空洞になっています。こうした土偶は中空土偶と呼ばれ、大形の土偶によく見られる形態です。
中ッ原遺跡の「仮面の女神」と似た土偶は、長野県辰野町新町遺跡や山梨県韮崎市後田遺跡で出土しています。どちらも20センチメートルほどの大きさであることを考えると、この土偶がいかに大きいかがわかります。

 

平成26年(2014年)8月21日、国宝に指定されました。

仮面の女神の出土状況(近影) 「仮面の女神」の胴体の割れ口にはまり込んだ破片 
「仮面の女神」が出土したときのようす(左)と胴体の割れ口にはまり込んだ破片(右)

 

土偶は、右足が壊れた状態で出土しました。しかも、割れたときにできた破片のひとつが、胴体の割れ口にはまり込んでいました。それ以外の破片も胴体内部や右足の内部に入っていました。もし、この破損が埋めている最中か埋めたあとにできたなら、破片は割れたところかそのすぐ近くにあるはずです。これに加えて、出土したときの向きで胴体と足が接合せず、足を90度以上回転させたところで接合することもわかりました。このため、上で述べたように、わざと足を壊して(取り外して)埋めたのではないか、と考えられるのです。

 

この出土したようすは、中ッ原縄文公園に見つかったその場所のまま保存展示しています。(穴は見つかったそのままのものですが、土偶は実物ではありません。)

 

仮面の女神の出土状況(全景) 附(つけたり) 国宝土器8点

なお、土偶が埋納された第70号土坑と近接するほかの土坑から、遺体の顔にかぶせたであろう土器が出土しています。そのうちの8点が附(つけたり)として国宝指定を受けています。当館の常設展示室Bに展示していますので、土偶と合わせてご覧ください。

 

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